ニルス論 魂について。

『魂と


『ニルス論 魂について』

私たちは「世界で起こったこと」、「肉体に起こったこと」を認識している。
その「認識」が「意識」である。
「意識」は「関係性の認識」「関係性の理解」のことである。
意識が先にあるわけではなく、関係性の交差点が意識である。
「関係性の認識」が個人、肉体に属したものが、俗にいう「魂」と呼ばれるものである。

自身を構成する見た目や性格、価値観、属性という「自己」と
情動や欲望からなる「自我」の重なる交差点が「個人の魂」である。
自身が、人や物、社会や多様な世界と、深く広く結びつくことで、より大きな魂となる。

『この世は人界と霊界が重なった世界』

私たちの「肉体」は、「感情体」と「思念体」が重なっている。
「感情体」は「人界」に属しており、物質的で一時的な感情・情動で出来ている。
高いエネルギーの「喜・怒・哀・楽」と
その対となる低いエネルギー「狂・憎・憂・躁」からなる。
「精神体」は「霊界」に属しており、精神的で永続的な思念で出来ている。
高いエネルギーの「愛念」と低いエネルギーの「怨念」からなる。

感情は肉体の内面「自己」に向き、思念は肉体の外面「他者」に向く。
「関係性の切断」により怒りや哀しみが生まれる。
「関係性の接続」により喜びや楽しみが生まれる。
「関係性の断絶」により怨めしさ、嫉妬、阻害感、が生まれる。
「関係性の継続」により愛おしさ、絆、決意が生まれる。

人界は成長の世界。
霊界は理解の世界

人界は「形」の世界で、人々が行動と感情により成長し、新たな「型」を作り上げる。
霊界は「型」の世界で、人々の心理的、精神的な理解をし、更に先の「形」を作り上げる。
「形」と「型」は相互に影響しあい、世界を進化、変化させている。

「個人の魂」(個人の関係性)は、
「社会の魂」(集団の関係性)に包まれている。
社会の大きな魂の中で個人の魂(関係性)は育まれる。
またさらに、「社会の魂」は「大いなる魂」(大いなる関係性)に包まれている。
「大いなる魂」は「魂の源泉」(大いなる相互性)により包まれ、
最後に全ては「魂の根源」(大いなる一つ)に包まれている。

「個人の魂」は成長の果に「魂の自立」(関係の拡張)に至る。
この世に留まり、「個人の魂」の成長を助ける「教師」か、
より大きな魂を求め突き進む「旅人」へと進化、変化していく。

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