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私の本当の部分  子宮が泣いている

ここしばらく何も考えなかった。

目の前のことに没頭する。ただやらなければいけないことに集中してみた。

誰かとしゃべる。何かを調べる。食べて飲んで寝る。肉体的に動いてみた。

そして文章を書くことが少し辛くなってきた。伝えたいことはある。私が感じて学んだことを吐き出す。この作業は何でもない。

ただ「言葉」にして吐き出していると、やはり浮かんでくる。顔と傷ついた私。それを今は感じたくないから文章を書いている。

なのにそれが逆に苦しくなってくる。

それを感じながら「まだダメなのか」と受け入れてみる。まだまだすっかり立ち直るには時間がかかる。そのくらい私は真面目に向き合ってきたんだなあと、自分に感心してみた。

でもそれも少しづつ薄れてくる。なんだかんだで、そんな感情にも慣れてきてこれでまぁいいかと 思い出すことも少なくなってきて、このまま一生会うことは無いのだから すっかりきっぱり忘れてしまおう。

今までだってそうしてきた。


その方法は「次に行く」っていう感じばかりだったけど。

今はそんなことは考える気にもならないし、別の誰かと過ごしても疲れるだけで、ましてや抱いてくれる人を探すなんてのも、意味がないことは若いときに散々経験した。


変な話だけど、彼に出会ってしばらくしたら生理がまともに来るようになった。それまでも不純だなんて思ったことはなく、順調だと思っていたけど、そうじゃないことに初めて気が付いた。

私は体格のわりに初潮が来るのが遅く、中学二年生の冬だった。遅かったからか生理が重く毎月痛みに苦しんだ。

母親には「あんたはきっとつわりも大変だろうねぇ」と言われて「生理痛とつわりは同じようなもんなのか」と思った。

でも大人になってみて、生理痛なんてほとんどなく毎月ちゃんとあってサラッと終わっていく。「なんだ大人になると楽になるのか」って余裕ぶっこいた。

そんなもんだと思っていたら、そうではないのが「まともに来る」ってことらしい。

この年になって 「まともに来る」って大変だなあと焦りまくりで、初めて「生理なんか無くなればいい」と思った。

そう思いながら「体が命を宿す準備をしている」と思った。


元夫とは一切子供はできなかった。今なら分かるけど、妊娠できる体に整うことはなかった。というか出来ないように私の体が「拒否」をしているようだと思った。

なのに40を過ぎて今更そんな体制にはいるなんて どうしたらいいんやって。とりあえずむやみやたらに「そういうこと」をしないようにしないとと気を引き締めた。

そしてこんなに「まともに来る」と大変なのか知ったけれど、生理痛は一切なかった。腰が重いとか数日前からイライラすることもなく、ただ「その時」が来れば、役目を終えたものが出てくるだけ。


それが先月の分から生理痛がやって来た。腰も重い、何も出来ない。

これは私の「女の部分」の痛みだと思った。

もう彼に対して涙を流すことはないし、頭も心もすべてを理解し、もう元には戻らないことは知っている。

ただ私の「女」だけはずっと悲しんでいる。辛いと悲鳴を上げていることを知る。


きっとこの痛みは、もっと大事な別の誰かが出来るまで続くんだろうなと覚悟をしている。

20年以上も、生理の痛みなんて知らずに来たんだから、ここからあと何回くるのかは分からないけど、少しくらいは我慢出来ると思う。


この痛みが来るたびに、月に一回必ず彼のことを思い出すんだと思う。

あはは。生理と彼がセットになっちゃった。


それと同時にね。

彼のことを忘れてはいけないんだと気付いた。

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