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私の本当の部分 嘘がきらい
たぶん私は、他の人よりも正直に生きてきた。
我慢もしたし、自分を抑え込んではきたけれど、周りに比べたら自由に生きてきた方だと思う。
若いころよく姉に「考えなさい」「人の言うことを聞きなさい」と言われた。
人間というものはそういうものなのだと思って、自分の成長のために姉の言うとおりにしてきた。
自分の気持ちを抱えたまま、人の言うことを聞いてみた。
でもやっぱり苦しかった。
好きなものは好きだと言いたいし、嫌いなものを我慢して持ち続けるのはくつうでしかない。
私は好きなものに対しては素直だ。ずっと好きなことを考えていたいし、それを好きなことをみんなに言いたい。
でも実際にそれを目の前にすると、素直になれないところがある。幼いころから恥ずかしがり屋。
子供の頃は可愛らしいが、大人になっての恥ずかしがり屋は、「可愛い」ではなく「こじれてる」になってしまう。
それが恥ずかしくてさらにこじれる。
でも 嘘だけはつけない。好きなものを「きらい」とは言えない。
そして堂々と嘘をつく人が好きになれない。何かを守るためであっても、その嘘は「正義」であり続けることは出来ないと思っているから。
そして何か繋がりが強い間柄で「嘘」は成立しないと思ってる。根拠はなくても真実はすぐにばれてしまう。
どんなに誤魔化そうとも、どうしても相手には分かってしまう。
そんな気がする。
前に彼とは「兄弟のような気がする」と感じたり、一緒に行かなければいけない気がするとか、そういうこともある程度一致していた。
時々「こう思っているような気がする」と思ったら、そんなようなラインが届く。そんなこともあった。
私の気持ちを少しでも誤魔化すと、それに応じた対応や結果がついてきた。
あるときから「ダメだ」と思った。嘘をついても無駄だと。
じゃあ嘘で誤魔化すんじゃなくて、ただ黙っていようと思った。
「何も言わない」
これは私が一番苦手なこと。修行のつもりでやってみた。辛抱してみた。
思っていることが言えないというのは、苦しくて苦しくて生きていないような気がした。
でも何を言いたいのか、なぜ言いたいのかを考えてみた。何を求めているのかを考えてみた。
そしたら段々と見えてきたそれは「私の味方のはず」
私のエゴが出てきた。
それに気づいてから、自分の気持ちが落ち着いた。私の味方は私しか居ないやんって思ったら、彼のことは考えなくなった。
そして「どうでもいい存在なのかも」とまで思った。
でも会える時はうれしくて 楽しみで、でも黙っていないといけないし。
いつまで黙っていればいいんだろう。あと何年辛抱したら、自分に正直に表現できるのかな。今こんなことを思っていることも麻痺してくるのかな。
そう思っていたら こんなことになってしまった。
私は辛抱できなかった。
というよりは
正直に言える機会を与えられたんだと思う。
最後に彼に送ったラインの内容は、読み返してみるとひどい。こんなこと言われたら私なら怒るな。
でもその言葉と内容が、その時の私の気持ち。
嘘がきらいな正直な気持ちなんだから」しょうがない。
彼にはどう言っても誤魔化せないと諦めているから。
ひどいことを言ってしまっても、それがその時は本音だった。
会いたいけれど会わないと覚悟をした証。
いつまで彼のことが心に残っているかは分からないけれど。案外早くわすれるのか、数年かかるのか、もしくは忘れることは一生ないのかもしれないけれど。
今は「忘れたくない」という自分の気持ちに嘘をつくのだけはやめようと思う。
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