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雑念を払う?無理だね!

瞑想の誤解その2<雑念を払う?>

瞑想にまつわるいろんな誤解を解説しております。本日はその二回目で「瞑想って雑念を払うんでしょ?私、無理だ!いろいろ考えちゃうし…」にお答えします。もったいないです。そんな誤解で瞑想とマインドフルネスをあきらめるなんて!
 
そもそも、意図的に考えないようにするっていうのはできない仕組みになっています。実現不可能な努力目標です。考えないようにするぞっていうことは「何も考えないようにする」と考えていることですから。たまたま何も考えていない状態になることはありますが、意図して何も考えないようにするのは難しいです。有名な話で「ピンクの象さんのことは考えないようにしましょうね」って言われるととたんに頭の中にピンクの象が浮かんでくるがごとくです
 
さて、そもそも何も考えていない状態がメンタルヘルス的に良いというわけではなく、ネガティブなことを考えてしまうのがよろしくないのです。しかしネガティブなことはつい考えてしまいます。それは過去のトラウマだとか否定された思い出だとか悪しき記憶だとかそんな自己肯定感を弱くすることが潜在意識にどっさりたまっているからです。
 
なにかのきっかけでそれが刺激されてネガティブ思考・感情が自動的に出てしまうのですから、それを考えないようにするなんてできません。ではどうしたらいいのか?気づいて客観視すればいいのです。気づかずに巻き込まれて反芻しているから増殖してしまい、うつや不安になるのですから、気づいて客観視すればいいのです。気づかれ、客観視されたネガティブ思考・感情は力を失い、やがて立ち消えになります。
 
瞑想中も雑念はどんどん出てきます。雑念に気づかず客観視できないと雑念の世界に取り込まれていつまでも出てこれません。しかし雑念に気づいて客観視すればやがて立ち消えになりますから、瞑想にもどればよいのです。つまり、ストレスとプレッシャーにまみれた世界でネガティブ思考・感情を立ち消えにする基礎練習を瞑想でしているのです。
 
雑念を払うのではなく、出てきた雑念に気づいて客観視する、それが瞑想の目的です。それなら実行可能な努力目標になります。

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