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母は仕事と家事を休んでニュージーランドへ行く⑥~【夜の芝生に寝転がって見上げた星空】

流れ星を観たことはありますか?
私は5歳か6歳の頃、銭湯に行った帰り道、母と姉と夜道を歩きながら、たまたま見上げた夜空の中を、すーっと光が走るのを見たことがあります。
子ども心に「これが流れ星!?」ってびっくりしたのを覚えていますが、なんせ、観たこともなかったし、誰もその場で観てなかったし、本当に流れ星だったのかはわからないのですが…。でもまぁ、あれはきっと流れ星で。
私の47年の人生の中で唯一観た流れ星 ☆彡

今回の旅のオタノシミのひとつが【星空を観る】ことでした。
10代でニュージーランドに来たときに、「あれがサウザンクロスだよ」って一緒に星空を観たことはぼんやり覚えてるだけれど、正直あの頃は夜空にさほど興味がなかった。

大人になってぼんやり思い出すと、あの時に観た星空って天の川らしきものとか見えてたような…。
旅行パンフレットとかで見る、あのすばらしいテカポ湖の星空ほどじゃなくても、なんかたくさんの星が見えていた気がする…。
あれって、けっこうすごかったんじゃないの?って気がついたのはホント、何年も経ってから(汗)。

まあ、ニュージーランドまで行かなくても、北海道内どこか出かけた時にでも、星空が観たいなぁ〜と思いつつ、なかなか機会がなかったこの数年です。

なので今回の旅でも【星空を観る】ことと、できれば【流れ星を観る】ことはぜひしたいなぁと思っていました。

ニュージーランドに来た初日。
日の入りが遅くて、暗くなってくる時間も21時頃。
時差と機内であまり眠れなかった反動で、頭と身体はちょっとよぼよぼ、目はしょぼしょぼだったのだけれど、なんとか起きてました。
21時じゃまだちょっと暗さが足りなくて。
歯磨きしたりシャワーしたり、テレビ観たりしながら時間を待って、22時。
庭に出てみると、ちょっと雲がかかっていて、真っ暗な方向もあったけれど、ほか方向には星空が広がっていました〜。

わー!わー! やっぱりウチで観てるよりずっとたくさんの星が見えるー!と、庭の芝生にそのまま仰向けに寝転がって。
もう気温が下がり始めていたのでほんのり芝生も冷たくて肌寒かったのだけれど、寝転がって娘と2人、星空を仰ぎました。

AnneとColinに聞いたら「流れ星?観えるよ。何度も観たことあるよ。しばらくじっと観てたら、すぐだよ」って言ってたので。

しばらく芝生に寝転がって。
娘と他愛ない話をしながら、ずーーーっと天を仰いでいました。

ずっと星空を観てると。ちょっと目がバカになってくるって言うのかな?チカチカして星が動いたように見えちゃったりして、ん??ってなったり。
オークランド空港へ向かう飛行機が、星の間を進んでいく明かりも見えてたりして。
娘と明日今日の出来事を振り返って話して。
鳥がカサカサと動く音がしたり。木々の間を風の流れる静かな音。
静まり返った夜の空気。
大自然に囲まれて、なんとも言えない静寂な夜の感じに、ちょっとだけ怖い感じもあるかな。

芝生と地面の湿気を背中に感じながら天を仰いでいると、なんとも言えぬ地球との一体感みたいなのも感じられて。

なんていっていいのかわからないような。
不思議な気持ち。

目がチカチカして星が動いてるように見えちゃってくるよねって娘と話していた瞬間。

でっかい光がすーーーーーっと流れた。

わ!(って二人とも声が出た 笑) 流れ星だ!

「観た?でっかかったよね?これは目のチカチカしてるせいじゃなかったよね?
観た?観た?」
すっかり興奮するワタシ。

一方、娘はとりあえず観たし、もう疲労困憊だから寝るわーって、わりとドライ。

家の中にいたAnneとColinにも「観えた!シューティングスター!」って報告して「私、もうちょっと観てるね!」って、先にベッドへ行く2人におやすみなさいした。

なんだかんだ付き合わされて、眠たい娘も隣にまた一緒に寝転んで。

その後さらにもう一つ。
今度はさっきより短い流れ星。

わずか30分くらいの間のことでした。

47年の人生で、たった1回しか観たことのなかった流れ星を、今夜は2つも観ちゃったよ。

最高だ。





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