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チョコットランドのデザインチームが大切にしていること

こんにちは。cocone v note編集部の飯田です。
会社では主にデザイナーの採用担当として、新しい仲間を見つけるために日々精進しております。

デザイナー採用担当者となって半年、初めはデザイナーが何をしているのかも分からなかった私ですが、日々様々なデザイナーさんと関わる中で、cocone vのデザイナーの仕事の中身や思い、そしてプロフェッショナルな方が多いことが分かりました。

今回の記事では、チョコットランドのデザイナーチーム チーム長のささみさんに取材し、デザインチームのリーダーとしての役割や、仕事の中で大切にしていることについてお話を伺いました。

ささみさん経歴
cocone vでインターン経験後、新卒入社し現在12年目。アバターpure(現puretomo)でアバターデザインの経験を経て、2019年8月よりMORPGチョコットランド デザインチームで2Dデザインを担当。現在はチョコットランドのデザインチームでチーム長を担いながら、商品企画デザインなどに携わる。


デザインチーム長となって変わった視座感

―――ささみさんのデザインチームでの役割を教えてください。

ささみ)チョコットランドのデザインチームではドット班、マップ班、Web班、連動アバター班と分かれてチョコットランドのゲーム内外に必要なグラフィックを作っています。

チョコットランド デザインチームの各班が担当した制作物の例

ささみ)私はその全体のリーダーとして、各班のリーダーと連携してスケジュール管理をしつつ、メンバーのパフォーマンスが最大限に発揮できるようにフォローをしています。

メンバーの良さを最大限活かすため、「この人はこういうことが得意なんだな」「じゃあ次はこれを任せてみようかな」と、メンバーが何をやっているかを把握して業務分配を行っています。

全体を見ながらタスクの抜け漏れを注視しながら、メンバーの行っているタスクのスキマを埋める役割でもあります。

―――メンバーをサポートしつつ、自らも手を動かされているんですね。

ささみ)リーダーになる話が来た時は、リーダーになると絵を描けないと思って少し返事を渋りました(笑)。絵を描くのが好きでデザイナーになった人も多いので、管理職はちょっと...というデザイナーは少なくないと思います。

しかし、実際リーダーになってからも、管理業務も行いながら、自ら仕事を探しに行き制作にも携わっています。

リーダーではありますが、リーダーになる前からチームの土台がしっかりしていることと、私がリーダーになったときのことを知っているメンバーが多いため、距離も近く相談もしやすい雰囲気があるので業務を安心してお任せすることが出来ます。

―――ささみさんがリーダーになってから、意識の面で変わったことはありますか?

ささみ)1番の大きな違いは、メンバーのみなさんの成果が、自分のことのように嬉しく感じるようになったことです。
リーダーになる前ももちろん、「この人はすごいな」と感じることはありましたが、メンバーを管理する立場となった今、メンバーの活躍の1つ1つがより一層自分のことのように喜びを感じるようになりました。

自社開発だからこそ生まれるシナジー。プロフェッショナルなチームとは

―――デザインチームのミッションを教えてください。

ささみ)チョコットランドならではの良さを追求し、お客さまへ提供することです。
チョコットランドは16年目を迎えましたが、まだまだこれからデザイン面でも挑戦できることが多いと思っています。
チョコットランドのビジュアル面で特徴的なのはやはり「ドット」と、等身低めのイラストの可愛らしい世界観だと思います。

特にドットについては、まだ新しい表現が出来ると考えています。
例えば直近の事例だと、ドット班とマップ班が協力して、ドット絵とエフェクトを組み合わせて1つのアイテムを制作し新しい表現を生み出しました。
一般的にこういった領域を超えた協業は難しいですが、自社開発だからこそできる新しい取り組みを行っていける部分は、チームとしても会社としても強みだと思います。

そういった新しい挑戦を重ねて、チョコットランドの世界観を広げていきたいです。

―――チョコットランドのデザインチームの魅力を教えてください。

ささみ)メンバーそれぞれがプロ意識を持って、能動的に動いてくれているところです。
制作期間が足りない状況でも、効率化できるところを探したり、画像のサイズを小さくして描き込みの量を変更したりなどと、自分たちの出来る工夫を全力で行うことで、リリースに間に合ったことがありました。

今までの業務効率化や素材のまとめ方など、日頃の工夫や技術の積み重ねからきているものだと思うので、このような目的や優先順位を付けて良いものを出す、という意識を持っているところがプロだな、と感じます。

また、チョコットランドのデザイナーはただデザインを描くだけでなく、商品企画も行いますので、それぞれ自分のつくるものにこだわりのあるメンバーが多いです。
売れるデザインという商材意識の観点と、過去アイテムとのシナジー観点などの部分を考えるのがプロだと思います。

私達は会社所属のデザイナーですので、アーティストとは異なります。
ゲームのグラフィックデザイナーとして、自分の個性を出しすぎず、決まった世界観を大事にしなければなりません。チョコットランドの場合の世界観は、コミカルでカジュアルな雰囲気を持っているので、その中でいかに表現できるかが求められます。

デザインチームには社歴も経験も様々なメンバーが集まっていますが、ベテランのメンバーは過去アイテムとのシナジーを意識して制作にあたり、新人さんは今までにない新しい風を吹き込んでくれて、互いにいい刺激になっているのではと思います。

デザインチームが大切にしている「アイディア」「技術」「気持ち」

―――チームで大切にされている考え方はありますか?

ささみ)私たちのチームでは、私がチーム長になる前からチームで大切にしていることとして「アイディア」「技術」「気持ち」という3つを掲げていました。

ー――「アイディア」の部分で言うと、チーム内でデザインコンペがあると伺っています。みなさん積極的にアイディア出しを行っているとのことでしたが、どういった理由でされているのでしょうか。

ささみ)やはりデザイナーとして、ゲームのキャラクターデザインをやりたいという思いがあるからだと思います。私もその一人です。

コンペをやっている理由としては、同じ人がデザインすると、癖が似通ってしまうところもあるため、新しい意見を取り入れたく行っています。

このコンペでは、誰がどのデザインを担当したかが分からないよう、匿名で企画担当者に渡され、投票で決定します。デザイン力はもちろん、企画の意図を汲み取ってしっかりアウトプットできる力が勝負になりますので、新人、ベテランと関係なく、みんな真剣に取り組んでいます。

―――ささみさんがデザインの引き出しを増やすためにされている、インプット、アウトプット術はありますか?

ささみ)私は特に映画が好きで、よく映画館へ足を運ぶのですが、映画を見るために外に出るとなると、必然的にウインドウショッピングとかするようになりますよね。
外に出ることによって、いろんなものを見ることになるので、目に見える全てのものからインプットしています。職場の人や友達、ネットの記事でも周囲の人がいいねと言っているものは刺激になります。

また、ゲーム内キャラクターのコーデなどは元々アバターに携わっていたこともあり、どういうコンセプトで、どう要素を絞るかなど、元々の考え方のノウハウがありました。

8月にリリースしたコーデガチャ「泡沫金魚」を例に挙げてお話すると、
「金魚」をコンセプトにコーデを考えた時、まずは金魚の見た目の特徴で可愛いところはどこだろうと分析します。
金魚の可愛くて魅力的な部分は、大きなヒレで水中を優雅に泳ぐというところかな、金魚のヒレの部分を袴やリボンにしてみると面白いかも、と考えを膨らませ、そこから金魚×着物としてデザインに落とし込んでいきます。

要素を組み合わせることで新しさや可愛いものは生まれやすいですが
強すぎる要素が多すぎても見ている方には伝わりづらくなってしまいます。

例えば金魚×猫耳×カジュアル×薔薇等を組み合わせたとします。
どれも可愛い要素ですが、果たしてこの子は一体何だろう?となりかねません。

コンセプト迷子や一番見せたいコンセプトがぶれてしまわないように、要素はあえて絞ることも大切です。
色数についてもそうで、意図している場合を除いてメインのカラーは3色くらいにするように心がけています。
これらの考え方はアバター制作をしている時に培った経験といえるでしょうか。

あとは過去のゲームでリリースしたものを再考して、新しい表現で昇華したり、よく観察、分析することが大事だと思います。

コンセプト「金魚」をもとにできあがった「泡沫金魚」ラフ案

―――2つ目の「技術」面ではどういったポイントがあるでしょうか。

ささみ)常に新しいことを勉強して、実務に取り入れています。
例えばWeb班なら、今までPhotoshopを使用していましたが、他部署との連携が多くなってきたからFigmaを取り入れてみたり、マップ班であれば、After Effectsを触ってみたり。
中には作画補助として、Blenderを触っているメンバーもいます。

最近動画サイト等で勉強も手軽にできるようになっているので、こういった技術は個人で勉強して、業務に活用しているメンバーが多いです。
アイディア出しやインスピレーションを受けるために、AIを上手く活用をしているメンバーもいます。

企画の提案が増えるにつれ、デザイナーとしてやりたいことが増えてきました。デザイナーもそれに早く応えなければ、と考えているので、技術的な部分で楽できるところは楽しましょう。という考えですね。

―――3つ目の「気持ち」の面で、楽しく働くためにささみさんが心がけていることはありますか?

ささみ)オンオフをしっかりつけることですね。
もちろん忙しい時期はありますが、それを乗り越えて、休めるときは休みましょう!と声をかけています。

デザイナーは作業が中心となる職種で、自分と向き合う時間が長いです。
だからこそ、自由に好きなことをする時間を取って、リフレッシュしてほしいという思いがあります。

切り替えて、次の制作で力を発揮してもらう循環ができるように心がけています。

デザインを通してチョコットランドの魅力を伝える挑戦

ささみ)cocone vはチョコットランド事業部以外にもデザイナーも多く所属しているので、様々なアイディアを見ることができて刺激になりますし、頑張ろう!という気持ちにもなれる環境です。

チームとしては、チョコットランドのビジュアルの魅力をまだ知らない人にも届けていきたいと思っています。特に、チョコットランドのドット絵はまだまだ技術的に挑戦できる幅があると考えています。
これからさらにデザインチームのメンバーを拡大し、チョコットランドの世界をつくりあげる仲間を増やしていきたいと思います。



チョコットランドについて

・公式HP
https://chocottoland.hange.jp/

・アプリストア
iOS
https://apps.apple.com/jp/app/id473908163
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.hangame.sjchocotto&hl=ja&gl=US

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