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埼玉から福岡に引っ越して2年暮らしてみたら

こんにちは。note編集部の大場です。
WEB開発チーム所属のフロントエンドエンジニアとして、ウェブサイトの制作や改修などを担当しています。

cocone vには、6割以上のメンバーが県外や海外から集まっています。わたしもその一人です。
福岡への移住に興味がある方に向けて、関東から縁もゆかりもない福岡に引っ越してきた体験談を共有したいと思います。


福岡移住の背景

東京での一人暮らしにも飽きたし、ちょっとのんびりするか〜と思って埼玉の実家に戻ったわたし。最初は2〜3年くらいだけのつもりだったのに、気付けば7年も経っていた! 
これはよくない。そろそろまた家を出たいし、せっかくだから転職もしちゃおう。そしたらどこにでも行けちゃうね、というテンションでした。

福岡に流れ着いたきっかけは、4年前、好きなバンドのライブのために福岡へ旅行したことがあって、その時にいい街だな〜と思っていたんですよね。
転職の際に、福岡の会社と札幌の会社からオファーがありました。札幌にも行ったことがあり、よい印象を持っていたので迷いましたが、札幌で冬を越せるのか不安だったという理由で福岡への移住を決めました。

初めての福岡、初めてのライブハウス。ドキドキしました。

わからないことは詳しい人に聞こう

旅行で滞在するのとその街で暮らすのは全然違うことなので、前述の4年前の福岡旅行の経験は、物件探しには役に立ちませんでした。知らない土地のことはその土地にずっといる人に聞くのがいちばんですから、どのあたりに住むべきか、転職する職場の方におすすめを教えてもらいました。
最初は家賃の安さに惹かれてJR沿線で探していましたが、「初めて福岡で暮らすのなら西鉄沿線の方が楽しいと思う」というアドバイスをいただき、それにしたがって薬院駅周辺の物件に決めました。
引越から2年経って、その言葉の通りだったなと日々実感しています。「次、どこに引っ越したい?」と聞かれても「またここにする」と答えます。それくらい、自分にとってベストな選択でした。ありがたや…。

大濠公園の近くに住みたい気持ちがあったんですが、単身者向けの物件があまりなくて早々に諦めました。

契約は勢いで

毎晩、寝る前に新着物件を確認するのが日課になっていました。ある日、かなりいい感じの物件を見つけたので、翌朝すぐに不動産屋の方に連絡をしました。すると「すでに内見の予約が何件か入っているようです」とのこと。物件情報が掲載されたのは昨晩なのに、競争率がすごい。

スマートフォンのビデオ通話でリモート内覧するか聞かれましたが、それで様子がわかる気はしませんでした。かと言って自分の目で確かめるために福岡までいく余裕もなかったので、勢いで「契約します」と伝えました。
賭けでしたが、なんとなく勝てるような気がしていました。めっちゃ人気あるみたいだし、まあ大丈夫だろ、って。
捺印などが必要な契約書類などは郵送してもらい、その他は電話やメールで完結し、遠隔でも全然なんとかなりました。

福岡に着いて、その不動産屋でカギを受け取る時に初めて担当の方とお会いできるのを楽しみにしていたのですが、ちょうどその日はお休みだったようで、一度も顔を合わせることはありませんでした。不動産のご担当者様、その節はありがとうございました。

福岡での生活、実際に暮らしてみたら

実家での生活が長かった反動で、まるで高校を卒業して田舎から東京へ出ていく若者のようなフレッシュな気持ちで始まった福岡での新生活。
「実際に見ずに契約した物件がとんでもないハズレだったらどうしよう…」という唯一の懸念も杞憂だったので、あとは楽しむだけ! 
約2年間過ごして感じたことをつらつらと書き連ねてみます。

  • 🙆‍♂️ 街がコンパクト

    • 博多や天神などの繁華街と人の住む地域があまり離れていないので、終電を気にする必要がないのがよいです。もちろん住むエリアによりますが、歩いて帰れますし、タクシーを使ったとしても3000〜5000円程度で済むと思います。埼玉に住んでいた頃、都内で飲んで終電を逃さないようにダッシュしていた頃がなつかしいです。

  • 🙅‍♂️ 物価は別に安くない

    • 関東と比べたら生活コストが低くて済む、と聞いていましたが、スーパーの食品などの価格は、少なくとも福岡市内は別に変わらない印象です。なんなら自分の住んでいた埼玉の田舎の方が断然安かったです。

  • 🙆‍♂️ 家賃は安い

    • 体感として、「家賃が安い」は本当だと思います(というか都内は本当に高い…)。

    • 都内で同じような物件を探したら、家賃は1.5〜2倍くらいになりそうです。

    • 自分の印象としては、天神は池袋なんですよね。自分の住む薬院駅周辺から天神までは徒歩15分くらいです。池袋まで徒歩15分くらいで行ける街…と考えて、目白駅周辺の家賃相場を調べてみたところ、そんな感じでした。

  • 🤷‍♂️ チャリチャリが便利だけど…

    • チャリチャリというのは自転車のシェアリングサービスです。前述の通り街がコンパクトなので、ちょっとした距離を移動するのに自転車を気軽に使えるのがとっても便利。ただ、みなさん考えることは同じなので、乗りたい時に乗れないこともよくあり、頼りにしすぎないおおらかさが必要です。

    • 私は、自宅から駅までの道のりにチャリチャリがあればそれに乗り、なければ電車で行く、というフレキシブルなスタイルで対応しています。。

  • 🙆‍♂️ 外から来た人にやさしい

    • 観光客や移住してくる人が多いからでしょうか、初対面の人がフレンドリーに話しかけてくれることが多い気がします。個人で経営されているお店に伺った時、特にそれを感じます。関東では、そっと見守られることの方が多かった印象です(もちろん、どちらにもよさがあります)。

  • 🙆‍♂️ ゴミ出しが夜

    • これは福岡県全体ではなく福岡市の話だと思いますが、地域のゴミ出しの時間が夜なのが助かります。朝、出社前にバタバタしたり、こっそり夜中に出したことを誰かに怒られたりしないで済むのは精神衛生に大変よいです。

  • 🙆‍♂️ 散歩が楽しい

    • 散歩していて楽しいかどうかは自分にとってとても重要で、その点において福岡はかなりよいです。古い街並みもオシャレなカフェもいい感じの飲み屋も何のためにあるのかわからない謎の建物も全国規模のチェーン店も自然もぜんぶ好きなので、市内はだいたいどこを歩いても楽しいですし、少し遠くへ足を伸ばせば海にも山にもすぐに行けます。

何のためにあって向こう側に何があるのか、すべてが謎に包まれている扉
時を経ても色褪せない、というかむしろ今っぽく見えるかわいい牛と豚
絶対に停まってほしいという強い意志を感じます

まとめ

上に挙げた内容は福岡の暮らしに関するほんの一部で、時間さえあれば無限に書けてしまいます。
福岡に引っ越すきっかけとなったのは現職とは別の福岡の会社でしたが、自分のやりたいことを考え、来福約1年で転職を考えました。しかし、次の仕事を探すに当たって「また埼玉に帰る」という発想は1ミリも浮かんできませんでした。そのくらい、自分でも気付かないうちに福岡での生活になじんでいるのだと思います。
福岡、私はとても好きです。

この記事を通して、福岡への移住を考えている方のご参考になれば嬉しいです。



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