見出し画像

「生きづらさの声でつむぐ ラジオとくるま」

 11月25日(土)、山梨県笛吹市で講演会「生きづらさの声でつむぐ ラジオとくるま」を開催しました。事前申込で130名ほど。当日はそれよりも多い方の参加がありました。申込時に「生きづらさ」のメッセージを募集。27件のメッセージが寄せられました。開催前、募集しても集まらないのでは?との予想は良い意味で外れました。
 講演会は2時間。講師で招いた「みんなでひきこもりラジオ」のMCである栗原アナより、ひきこもりラジオの内容、ラジオを始めたことで起きた変化などの話を前半でして頂き、途中参加者と一緒に深呼吸を行い、後半は事前に頂いた参加者からの27件のメッセージを紹介しながら、話を進めました。さながら前日の24日に放送された「ひきこもりラジオ」をリアルに聴いているような形になりました。
 講演会と言うと、専門家と呼ばれる方が予め用意した資料をパワポで見せ、説明する。講演会に参加する方は、専門家の話に関心のある、ある特定の方々。パワポを使い、資料を見せながら話を聞くことから、参加者は講師の話を聞くというよりも、資料を目で追いかける形になると思います。
 でも、今回の講演会は資料は最初の講演会開催の経緯が書かれたものが1枚のみ。予めの台本はなく、何を話すのかもその場で講師が考える。講師自体が何を話すのかが事前に分からない。参加者も「生きづらさ」というテーマだけで集まるため、来られた方々は年齢も、立場もさまざま。紹介するメッセージもランダムに読むため、参加者はただただ話を聴く。これまでにない形の講演会になったように思います。正解、答えのない。ただ、2時間、話を聴くだけの講演会。不思議な時間でした。
 あと、「生きづらさ」というテーマだけでこれだけのメッセージが集まることに驚くとともに、これまでこれらのメッセージはどこが受け止めてきたのか、受け止めてこれなかったのであればそれはなぜかなどの思いが浮かびました。受け止めてきれていない声をどのように受け止めていったら良いのか、そのためには何ができるのか。新しい宿題を頂いた貴重な講演会になりました。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?