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『数字の象形』《おとぎばなし》「6」
「6」
今宵も月は出るかのう。
月は自我の映し身じゃ。
明日はちょうど半月。片割れの自分と出会うには、ちょうど良い日だのぅ。
漢字では月へんが付くのを肉月というて、体に関係する語彙につかう。
この「6」の形がまさに勾玉の如く胎児の「象」をしておるのじゃ。
終に自覚の種が蒔かれたのじゃ。
ただその記憶は「8」で再び消されてしまうのじゃがな……だがそれは、必要があって仕組まれたことじゃ。
だからこそわしらは我が身を深く知ることもできるのじゃ。
「6」は三つの面をもつといわれておる。それは「666」と称される不吉な数字という印象もある。
じゃが、この成り立ちを以てわしらは過去から定められた記憶と対峙することになるのじゃ。
これはわしらの最終数「13」で明らかにされる。
神が申されたその意図を、わしらは知ることになるのじゃ。
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