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6.集中力を保つ(高める)方法

はじめに

 本日は令和元年5月3日。第6問、お題は、「集中力を保つ(高める)方法」のお話です。

 そもそも集中力は、好きなことをすることで持続するという場合もありますよね。

 本来、したいことがあれば、それに集中する。いわば当たりまえのことですが、まず、それが大切なことではあります。

 色鉛筆があるから絵を描くのではなく、あるものを「描きたい」と欲するのは、「描きたい」という一心から描く。色がなければ、色を作るくらいの意欲で取り組む。集中力を考えるまでもない状況にあるわけです。

 これらのことから「欲求」と「集中力」はリンクしているといえるでしょう。

 しかし、むしろ嫌いなことでも、集中力全般において保てるようにすることが主題であれば、やや趣がちがった対処方法があるので、それについてもお話することにしましょう。

 では、はじめに、スタンダードなことを確認して、次に応用的なお話をして参ります。

「環境」と「チカラ」

 まず広く、「集中」のお話では、二つのことが大切だと思います。

① 集中力を発揮できる、または発揮しやすい環境
② 集中力の「チカラ」自体を保つ(高める)方法

 本来は、この二つが相俟(ま)って、実際の「集中」ができるのです。

 読書のような場合、静かで邪魔されない環境が良いことは違いありません。あるいは、電車の中だと、自宅や学校よりも集中できるような方もいらっしゃるでしょう。また、音楽を聞きながらだと集中できる人もいます。

 さらに、修行や禊(みそぎ)などの時には、わざわざ辛い環境に赴いたりします。こちらは、どちらかというと②に関係するかもしれません。

 では、もう少し、それぞれについて見ていくことにしましょう。

①の環境について
「外部環境」「内部環境」

 一般的なお話なので、ありきたりという感じが否めないのですが、先ほどお話したように、静かで、落ち着く環境を「外部環境」とすると、それに対し「内部環境」があります。

 「内部環境」とは、自分自身のコンディション調整のことです。

 例えば寝不足や、普段から何か不安がある場合は集中しにくくなります。あるいは、一種の緊迫感や危機感のような感情は、場合によっては集中力を高める一つの動機になり得えます。

 第3問、『モチベーションの回復(維持)の方法(個人)』のところでお話した、

Engagement(共感創造)の法則=
「欲求」報酬・目標の魅力(やりたい)×
「達成可能性」(やれる)×
「危機感」(やるべき)

 この「欲求」「達成可能性」「危機感」というのが、どうやら集中力を高めることにも関係しそうです。

 また、「外部環境」「内部環境」については、第2問、『ストレス対策』のところでお話した「外部アプローチ」「内部アプローチ」に関与することでもあります。

 このように考えると、「集中」のお話は、「モチベーション」や「ストレス対策」のお話にも関連があることがわかります。

 これは、広く①の環境に関与することで、そもそも「集中するぞ」あるいは「集中しなくては」という「モチベーション」を生み出す環境といえるでしょう。

②の「チカラ」について

 先にお話したように、外部や内部の環境に左右されずに、集中力を途絶えさせないようにする、どんな場所でも集中しなければいけない時に集中できるように訓練するのは、外部環境に流されないようにする「チカラ」に関連するといえます。

(※一応、今回のご質問の趣旨が、この「チカラ」のことであると仮定して『集中力を保つ(高める)』お話をして参りましょう。多分こちらの趣旨だと思いますが、違っていたら「トークライブ」の時に別の観点からお話します。)

 実際、この要点は、①の環境の「内部環境」にも関与するところです。

 基本的に生理的あるいは心理精神的に安定した「内部環境」を生み出すことに特化した「集中力」、この場合、それを「チカラ」とお考えいただいてよいでしょう。

 ここには、イヤな物事にも集中するという趣向、あえて言えば「強いる」という表現になるでしょうか。

 そのような好き嫌い、特に嫌いなことにもチャレンジするような「意気込み」みたいなものにも関係します。

 ですから、「勉強」は、基本的にイヤなことでもする表現だと思います。勉(つと)めて、強(し)いる、のが「勉強」ということですね。

 嫌なことというネガティブな感情を、あまり想起させないように、「強いる」という感覚ではなく、それをチャレンジする「意気込み」に変えるにはどのようにしたらよいか、ここで、パラドキシカルな発想の転換をする方法があるのです。

人間は結構、印象に左右されたり、過去の考え方の癖、これを「マインド・セット」というのですが、一つのことに嫌な印象やネガティブな感情がある場合、やはり、気力を持続させるのは大変になります。

 そこで、このような「ネガティブ・ループ」を解消するために、考え方を少し変えてみる、という方法があります。

NLP(神経言語プログラミング)とは


心理学的手法で、

リフレーミング

という方法です。絵画も飾る額縁によってその印象が変わるように、自分の「マインド・セット」の「フレーム」を変化させるという方法です。

 NLP(神経言語プログラミング)という手法で詳細が説明されています。

 僕は、批判を恐れずやや荒っぽく一言でいうと、「ポジティブシンキング」にするということです。

 この「ポジティブシンキング」も、もっと日本人に馴染むように表現すると

「活かす」

の一言。

 その状況を、あるいは過去に後悔したことや、イヤなこと、失敗したことを「活かす」こと。

 それらのネガティブな経験を「活用」できると思えるように、「フレーム」を変えていくという手法です。

マインドフルネス瞑想とは

 あるいは、瞑想法のひとつで、最近注目されているものがあります。

それは

マインドフルネス瞑想

といいます。

 瞑想については、今後の一日一答の内容と重複するので、次回の「第7問.お勧めのモーニングルーティン、ナイトルーティン」で、お話しましょう。

 詳しくは、情報を検索していただくと良いと思います。

 僕も、様々な情報を得ようとするとき、インターネットで検索するのですが、昨今の情報化社会、たとえば「集中力を高めるために」と検索ワードを入れると、約4千万件ヒットしました。

 これだけの情報から、自分に合った方法を選択する、情報リテラシーと選択力が必要になります。

 このような時代には、外部の情報を探すというより「内部の印象を変えることにより、外部が変化していく」という方法を摂ることで、その効率や気力などエネルギー管理もしやすくなるのではないかと考えています。

 これは、今後、レジリエンスを高める方法と一緒に、新世代の新たなる提案ということでお話を進めて参ります。

本日も最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。

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