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その笑顔…「グリマス」になっていませんか?

亜優の声ブログ
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おはようございます。あやです(^^
他者とコミュニケーションをする上で、私達は表面的に見える表情、言葉などから、相手の気持ちや言いたいことを理解することが良くあります。
でもそれには、注意が必要です。

怖い顔で怒鳴っている⇒ 怒っている
泣いている⇒ 悲しい
ニコニコ笑顔を見せている⇒ うれしい 

とは、限らないからです。

それは、あなたご自身も経験があるのではないでしょうか?

今月スタートしたTVドラマ「ラジエーションハウスⅡ」の中で、チンパンジーの表情についての話が出ました。
写真には、歯を見せて笑っているチンパンジーが写っていたのですが、じつはこれ「グリマス」というものなのですよね。

グリマスは、ニホンザルにもチンパンジーにも見られる表情です。
ニホンザルでは、グリマスを見せるのは劣位の猿なのだそうです。
自分よりも強い猿に対して敵意がないことを示し、恐怖または服従の表情だと考えられています。
チンパンジーでも多くの場合は同様で、優位者への恐怖の表情であり、人間が楽しい時に笑うのとは違うものなのです。

人の場合でも、目上の人への挨拶など、優位者への緊張感を伴う場面で、笑顔をつくったりしますよね。あれと似たようなものです。

昨日のブログで「感情疲労」について少しお伝えしましたが、
https://note.com/cocokaralady/n/n9f148c8a2652

もし、あなたが常に、自分の本当の気持ちを抑えて、相手に合わせて生きていたら、感情疲労は溜まり続けてしまいます。
なぜなら、サルの社会のように「そういうもの」という認識がされていませんからね。
自分に素直に生きても、相手に受け入れてもらえる方法はあります。

猿だって、劣位ではない個体がグリマスを見せる場合もあるんです。
たとえば、オスがメスに求愛するときや、母親が自分の赤ん坊を抱き取ろうとするときなどです。
これらの観察からオランダの動物行動学者ヤン・ファンホーフ氏はこう推論しています。

もともとは劣位者の恐怖・服従の表情であったグリマスが、ヒトと類人猿の共通祖先の段階で優劣に関わらず相手をなだめる表情としても使われるようになり、人類においてはさらに広く親愛と友好を示す表情として用いられるようになったのだ、と。

あなたの表情は、心に素直に使われていますか?
ご自身を大切に日々、過ごしてくださいね。

【参考文献】
van Hooff JARAM 1972. A comparative approach to the phylogeny of laughter and smiling. In: Hinde RA (ed) Non-verbal communication. Cambridge University Press, Cambridge, pp 209-223.

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