消化吸収ツアー4【早食いさん必見!やっぱり良く噛もう】
「消化吸収ツアー」今回のテーマは『くち』
脳で認識した食べ物を『口』の中へ入れます。
口が、唯一、自分の目で見ることができる消化器官ですよね。
ところが、
目で見えない様々なことが、口の中で、起こっているんですよ。
では最初に、「唾液」からいきましょうか。
唾液の仕事の中から、消化に関わることを3つご紹介しますね。
1:炭水化物を分解する酵素が含まれている
真珠のネックレスのように、たくさんの分子がつながっている炭水化物を、ブツッ、ブツッと、大まかに切ってくれるんです。
この酵素の効果が無くなるのは、胃の酸で不活性されるまでなので、噛みながら唾液と混ぜている間だけでなく、飲み込んでもまだ1時間ぐらいは続いているんですよ。
2:脂肪を分解する酵素が含まれている
この酵素は、逆なんです。口の中では仕事できないのですが、胃の中に入ると、脂肪を消化し始めます。
おもしろいでしょ。
3:硝酸塩を、亜硝酸塩に変えてくれる
硝酸塩とは、緑の野菜などに含まれている成分。
それを、舌に住んでいる細菌たちが、亜硝酸塩に変えるんです。
で、
亜硝酸塩を含んだ唾液を飲み込むと、酸性の胃液により、一酸化窒素(NO)に変わります。
つまり、
緑の野菜と唾液をよく混ぜると、NOって物質が胃で作られるわけです。
NOは、抗酸化作用があり、体内の炎症を抑えてくれます。
緑の野菜が健康に良いとはよく聞かれるでしょうけど、それを、よく噛んで唾液と混ぜることが、更なる効果を作り出す、ということですね。
さて、口には、もう一つ大事な役割があります。
『噛む』ことです。
今日は、ちょっと、目線を変えたポイントを2つご紹介します。
噛むという動きは、首から頭につながっている血管を刺激します。
パクパクと動かすでしょ。すると、ポンプで水をくみ上げるように、血液が脳へ流れていきます。
ですので、朝食は、スムージーなどの流動食よりも、しっかり噛むことの出来る食事の方が、脳を活性させることが出来ます。
もう一つ、
噛むと、耳の下にある「耳下腺」が刺激されます。
ちょっと、耳の下を触りながら、モグモグしてみてください。
動いていますよね。
すると、ホルモンが分泌されて、Tリンパ球という免疫が作られるんです。
つまり、噛むことによって、免疫力が上がるってことです。
これまた、すごいですよねぇ。
噛む回数を数える必要はありません。
大事なのは、
・ 噛み砕いて、
・ ツバと混ぜること
飲み物で流し込まないで下さいね。^^)
次回は、『胃』がテーマです。お楽しみに♪
Love...Aya
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