SVB破綻後に起こる金融危機〜ニュース解説〜

こんにちは

SVB(シリコンバレー銀行)が破綻して早2ヶ月の時間が経ちました。

世界に衝撃を与えたニュースで、その後はクレディスイスの身売りなどが続き、世界の金融経済が一気に崩れていくと不安が広がりましたが、今は特に大きな動きはありません。

今回はこれから本当に金融危機は起こらないのか、過去の事例も参考にしていきながら考察していこうと思います。

1.前回の金融危機の流れ
→前回の金融危機はリーマンショックでしたが、
そもそもはパリバショックが発生した一年後にリーマンショックが起き、
一気に金融危機が広がりました。

つまり、本格的な金融危機はSVB破綻から一年後に起こるかもしれないということです。

2.これから起こる可能性が高いこと
→結論、アメリカの銀行に対する信用不安はかなりの確率で起こると考えられます。

根拠を順を追って説明していきます。

①利上げによる「逆イードル」の発生
→現在、アメリカでは急速な利上げが進んでいます。そうすることで、「逆イードル」が発生してしまう可能性が高いのです。
逆イードルとは「急速な利上げにより短期金利が長期金利を上回る」ことを指します。

②逆イードル発生による銀行の収益悪化
→銀行は長期金利が高ければ高いほど収益が高くなります。
逆イードルが発生すると、長期金利が低下するため銀行の収益が悪化してしまうのです。

③銀行の収益悪化により、信用不安が広がる
→銀行の収益が悪化すると、当然銀行の倒産が懸念されます。
銀行が倒産するということは、企業へのお金の貸し手が減ることにもなり、社会インフラが崩れてしまうことになります。
その懸念から経済、他金融機関への不安が出てしまう可能性が高くなるのです。

今回はSVB破綻後に起こりうる金融危機について解説してきました。

まだSBVが破綻して2ヶ月しか経っていないので、今後どのような経済の動きがあるのか注目していこうと思います。

ではまた


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