子どもが学校に行きたくない、と言ったとき。あなたにとって、一番大事なものって何ですか?

~不登校児だった私と、現在不登校の娘。
子ども時代の私が当時、親に、おとなに、どんな風に関わってほしかったか思い出しながら、そして親になった今。できることを記録していきます~

 

コロナで休校が続いていた2020年。
6月、学校が始まり、娘、急に頻尿になる。学校に行こうとするも、足がガクガクして歩けない、という。
身体に症状あらわれた。これはちょっと、ゆっくりのサイン。

子どもが学校行きたくないってなった時、周りのおとなの心の中で、悪者探しがはじまる。



学校で何かあったんじゃないか?友達関係?先生との関係?親の育て方が悪かったんじゃないか?子どものこと甘やかしすぎじゃないか?甘えてる、怠けてるんじゃないか?

などなど。などなど。

子どもが学校行かない。
なんで?なんで?の前に。

周りのおとな。まずは、もやもやと頭を支配してくる自分の事情を感じきる。


親:わぁ〜学校行かなくなったら、私、仕事行けないやん、勉強どうしたらええんやろ、進路はどうなるん?などなど湧いてくるもやもや。←これらはもちろんあるし、無理に消す必要ないし、それに対して自分で自分をジャッジしない。

私はそんな風に感じてるんだなぁ、と感じきる。
そして

子ども、理由はどうあれ、とにかく学校いきたくないんだなぁ、と。現実を受け止める。




仕事しんどくて辞めたいってなったら、おとなは辞められる。
こどもは、学校、それしかない。辞められないってしんどすぎる。


一日の中の起きている時間のうち、子どもがほとんどの時間過ごす場所、学校。
子どもにとって、目の前の学校が全て。目の前の友達関係が全て。それが世界の全て。それぐらいの感覚。

そこへ行けない、行かない、という選択をするのは、自分がどうなってしまうのかわからない不安と、恐怖でいっぱいいっぱいいっぱい。


それでも選んだ選択。

命がけなんです。

その命がけの選択を、子ども不在でおとなの頭で勝手に原因を探して判断して、おとなの事情でもとの場所(学校)に戻そうと安易に考えることは、子どもの命を脅かすことになりかねない。

だからって、
そうなんだねーわかったよ、行きたくないんだね、はいはい、うん、行かんでいいよ、って、心の底から思ってもない事言わなくてもいい。(おとなたち、思ってもないこと言ってる、このひとは、本当に自分のこと考えてくれてるのか?子どもたち、すぐわかるから)

じゃあ、結局おとなは、何ができるの?どうしたらいいの??

今、自分にとって何が一番大事なのか、これから何を大切にしていきたいのか、
自分で今一度、確認すること。

私にとって一番大事なものって何?

自分の仕事でもない、子どもが成長してどこか就職して、みたいなこどもの未来でもない、はたまた、学校に毎日通ってほしい、でもない、

私は、‘’目の前の子どもの命‘’、が一番大事、だと思いました。

子どもが学校に行きたくない、行かない、を通じて、それらは、子どもの問題だとおもってたことが、実は、おとな側の自身の問題として、浮上してくる。

1日や2日でぱっ!と、もやもやが晴れるわけじゃない。腹をくくる。


あーでもない、こーでもない、言いながら、それぞれの生き方をみつけていくことになるんじゃないかな。

誰かに決めてもらう、じゃなくて、これからおこる、すべての事に対して、自分の頭で考えて、自分で決めていく、選んでいく。
どんな風に生きていきたいか、を考えるきっかけ。


だけど、それはすべて、自分の責任、何でもひとりでやっていこう、っていうんじゃない。
知らないこと、未知なことって、怖い。不安になって、悩んで当たり前。しんどい気持ちを、しっかりと出す。私、困ってます、って

SOSを発信する。


誰かに相談する。(友達でも。先生でも。カウンセラーにでも。ネットでみつけてピンときた不登校のサイトにでも)

私は、その子にとって、必要があるから、学校行かない、行けない、ってことになったと思っている。

学校に行けないことで、死にたい、と何度も思った子ども時代。
命あってこその今。

不登校だった子ども時代に。私は思う。

学校行くも行かないもそんなこと関係ない、目の前のそのままのあなたがだいすきだよ。
生きてるだけで価値がある。

そんな風に周りおとな(特に親)に心から言ってもらえたら、うれしかったな、私は。

いのちをあらゆる価値の中心に据えれば、大事なものとそうでないものがはっきりと見えてくる。
世間体や他者との比較の中で子どもを見るのではなく、
「子どものいのち」を真ん中に据える。
子どもを今ある制度にあわせようとするのではなく、
「子どものいのち」のほうに制度を引き寄せる。

こちら、神奈川県川崎市で30年以上、不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる西野博之さんのことば。

あなたにとって、一番大事なもの、これから大切にしていきたいものって何ですか?

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