動画制作の裏側|デジハク第9回D-1グランプリ参加作品
こんにちは。
今回は、動画編集スクール「デジハク」コミュニティ内の動画制作コンテストに参加した際の制作裏側です。
ありがたいことに、🥈2位優秀賞🥈いただきました。
スクール内コンペに初挑戦
私が動画編集を学んだスクールである「デジハク」では、2ヶ月に一度のペースでスクール内のコンペが開催されています。
受講生であれば、受講中でも卒業してても参加できます。
ということは、卒業してバリバリ動画編集している方も参加されるので、最初の頃は気後れしてしまって参加を見送りしていました。。
今の自分なら作品作れるかも、と思えたのは受講して5ヶ月目のとき。
締切の2日前になって参加を決意し、ちょうど仕事が空くタイミングだったこともあって、朝から晩までかけて2日間で制作しました。
動画制作の流れ
コンペのテーマ
今回のテーマは、
動画編集スクールである「デジハク」がクライアントと仮定して、「デジハク」を紹介する30秒動画を制作するというもの。
視聴者ターゲットは、動画編集スクールを悩んでいる人。
入賞作品は公式Instagramのストーリーに掲載されました。
(あと、Amazonギフト券もいただきました)
最初に取り掛かったこと
まず、今回のテーマである「動画編集スクールを悩んでいる人にデジハクを紹介する」に対して、ターゲットをより具体的な人物像にすることにしました。
というのも、動画編集スクールに入りたい人の背景は色々あるはずなので、
漠然と「スキルが身につく」「サポートが手厚い」ということを語っても刺さりにくいと考えるからです。
(街頭演説はいいこと言ってても耳を傾ける人が少ないのと同じ)
実感としても、万人に向けたメッセージよりも、
たった一人に向けたメッセージの方が、よりたくさんの人に届くと思っています。よく言われる、ペルソナ設定が重要、というのと同じ話です。
具体的にはこんな感じでマップを作り、
今回は「動画編集の経験はゼロだが在宅ワーカーという働き方に魅力を感じている子育て中の主婦の女性」に向けたものと決めました。
イメージは私+私の周囲にいる人達を合体させた感じの人物像です。
ちなみにこちらのマップは、Mind Meisterというツールを使っています。
PCのブラウザでも、iPhoneアプリでも使えるので便利です。
構成を考える
ターゲットが定まったので、次は動画の大枠を詰めていきました。
私がターゲットとした「動画編集の経験はゼロだが在宅ワーカーという働き方に魅力を感じている子育て中の主婦の女性」を思い浮かべて、
どんなことを知りたいだろう
どんなことに悩んでいるだろう
その悩みを解消するためにデジハクが提供できることはなんだろう
それをどうやって伝えたら、ターゲットにちゃんと伝わるだろう
などなどを考えながら、まずは思いつくことを書き出していきました。
書き出した上で、今回盛り込むこと、盛り込まないことを振り分けていきます。
そして、
動画編集経験ゼロの人だったら、どんなことが不安かな
未経験から踏み出すのは怖いから、実際に通っている人の話を聞きたいんじゃないかな
などなど考えて、実際に通った人の目線でデジハクを紹介する、という構成にしました。
台本を考える
今回の動画は30秒という指定があったので、まずはその尺に収まるように台本を考えました。
人が30秒で話せる文字数は概ね150文字くらいなので、AIに早口で喋らせることを念頭に200文字くらいになるよう文字数をカウントしながら台本を推敲。
かなり短いので、音声だけで伝え切るのは難しいということがこの時点でわかり、
音声での経験者談 + 画面でしっかり情報を伝える
という構成にここで落ち着きました。
台本のドラフトができたら、VOICEVOXで音声を作ります。
話すスピードを変えて尺を調整しながら、話が頭にスッと入りやすいように表現や句読点の位置を何度も修正。
ただし、後で動画と合わせたら修正が入ると想定して、ここではこだわりすぎずに70点程度にしておきます。
絵コンテを作る
次は、作成した台本を元に、動画の画面を考えていきます。
音声を聞きながら、
「ここでこういう絵があったらわかりやすいな」
「このタイミングでこういう情報を載せたいな」
などを考えながら、静止画で大まかにイラストやテロップを入れていきました。
絵コンテはGoogleスプレッドシートで描く人、手描きの人、など色んなパターンがあると思いますが、私は紙かiPadに大まかに手描きしてからPCで清書するタイプです。
このときは清書にFigmaを使いました。
イラストは全てソコストさんです。
商用利用OKなビジネス用のイラストが豊富にあって便利です。
ところで、余談ですが、
私の前職は総合コンサルティングファームのマネージャーという仕事で、
ン億円のプロジェクトの提案書をpptで作って、大企業の偉い人に向けてプレゼンして契約していただく、そしてそのプロジェクトでプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーをする、という機会がちょいちょいあったので、
「相手に伝わるプレゼン」みたいなのが割と得意です。
(しかしストレスに弱いので、ハードな仕事と子育てを両立することを断念して今に至ります・・)
この辺は、機会があればnoteに書いてみたいと思っています。
動画を作る
ここまできたら、あとは動画にするだけです。
この時点で締切まで残り1日になり、時間と戦いながら動画を組み立てていきます。
今回の動画は、Adobe After Effectsのみで制作しました。
縦型のショート動画なので、長尺の横型動画よりもアニメーションをリッチにしたいから、という意図で、Premiere ProではなくAfter Effectsを使っています。
これを作ったのはAfter Effectsを触り始めて2ヶ月程度のときなので、ちょっとしたことを実現するのにいちいち調べながらになってしまうので大変でしたが、細部の作りこみが楽しくて、ご飯を食べる時間ももったいないと思うくらい熱中していました。
特にテキストアニメーションや、画面の切り替わりのアニメーションなど、何度も調整しながら確認し、いい感じにできたときの爽快感はとっておきの瞬間です。
BGMやタイプライター音のSEはenvato elementsで探しました。
完成品と、メッセージの伝え方について思うこと
できあがった動画がこちらです。
まだまだブラッシュアップできる点がたくさんあるのですが、
動画編集経験ガチで未経験のアラフォー女性が、
受講して5ヶ月でこれくらい作れるようになるよ
ということそのものが、今回作った動画の趣旨を一番わかりやすく伝えてくれてると思います。
動画としてのキレイさよりもこだわりたいこと
クオリティについて、誤字脱字とかズレとかノイズとか、そういうものは論外として、動画としての完成度とかエフェクトなどの豪華さなどはもちろん大事。
ただ、見た目のキレイさよりも、伝えるべき人に対して、伝えたい内容がちゃんと伝わって、心を動かして、行動につながるような動画を作っていきたい。
今回のコンペ参加を通じて、そういった思いがより強くなりました。
(自分が作るなら、ということ。見た目のキレイな映像を否定するものでは全くなく、むしろキレイな映像を観るのが大好きです)
記事の中で触れたツール類の公式HP
私が動画編集を学んだスクールである「デジハク」の公式HPはこちら↓
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