未来
未来はどうなるんだろう……
あんまりそんなことは考えたことがない。
なんで未来のことを考えないのかというと不安になる要素が大きいから。
よくXなんか眺めていると『このまま行くと数年後にはこんなふうになっちゃう。なんとかしないといけない』的な投稿を見かけるのだけど、そこでそういう話をして何かが変わったという感じはボクの中では全くと言っていいほど感じない。
つまり『なんとかしなくてはいけない』と言っていても実際にはなんとかなっていないのだ。
『なんとかしなくてはいけない』問題が解決しないで、この先の見通しも明るい話がないなら、そんなことを必要以上に考えても仕方ないなあって思う。
来るかどうかも分からない未来を考えるなら、今を考える方がよほど生産的に生きることができるのかなと思い、実際にはそうしているつもりなんだけど、そもそもボクはそんなに生産性の高い人間ではなく、いつも非効率的なことばかりを好んでやっているような気がする。
人生は無駄な時間こそ面白い。
そんなことを思っているボクは生産性とははるかに遠い存在なのである。
だからボクが未来のことを考えないのは、将来が不安なのでも、何かの効率を上げて世間に貢献したいわけでもないのだ。
ただ単にめんどくさいだけ。
どうせ考えるなら楽しいことを考えている方がいいと思っているだけなのだ。
それで毎日、パソコンに向かって駄文を綴っている。
これが楽しくて仕方ないのである。
未来の話をこんなに長々としたのには理由がある。
先日、こんなものを見つけたからだ。
なんと……
その名も『未来のレモンサワー』
こういう未来ならいくらでも考察したいボクはさっそく購入して飲んでみることにした。
美味しい。
とにかく美味しい。
レモンサワーは割っている焼酎が美味しくないとすべてが台無しだ。
特に甲類の焼酎で香りがすごく劣悪なものがいくつか存在するのだけど、そういう焼酎で割っているレモンサワーなどもうこの世の飲み物ではない。
あんなものを呑まされるのは拷問に近い。
しかし、美味しいレモンサワーは違う。
きちんとレモンの香りがする。焼酎は香りがレモンの味を邪魔しない程度の主張しないものが良い。
この『未来のレモンサワー』まさにそんな味のレモンサワーだった。
缶チューハイでここまでの味が出せるのはすごいと思う。
しかも缶の中には輪切りのレモンまで入っていた。
もう、これは言うことはない。
まさに未来から来たお酒だ。
いや……こういうものの技術は日々進歩しているのである。
つまり『未来のレモンサワー』は現在に生きているわけだから、それはもう未来のものではない。
現在のものなのである。
ああ。
毎日暑い。
明日は良いことがあるといいなあ。
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