あの頃のわたしに教えてあげたい。
note、はじめます。
物心ついたころから、心の中の感情を言葉として紡ぐことに喜びを感じていました。はじめのうちは、ただ言葉をつなげているような文章だったのが、次第に「詩」になっていった。
誰にも言えないようなことも、詩では言えてしまう。読まれるのは恥ずかしくて、こっそりお手製の詩集にしたり。
でもあるとき、その詩集を姉や母に読まれてしまった。しかも隠れてこっそりと。隠していたエロ本を見つかったような(たとえが微妙ですが)、ばつの悪さを感じたのを覚えている。
そもそも、わたしが言葉を紡ぐことをはじめたのは家庭に居場所がなかったからなのだ。姉とも仲良くなかったし、両親は常に喧嘩している。母はいつも誰かの悪口や世間への批判ばかり。
だからわたしはいつも絵を描いて、言葉を紡ぎ、妄想の世界へ逃げ込んだ。自分が創り出す小宇宙。自由になんでも言える世界。
夢中になりどんどんのめりこんでいった。
あるとき、書き溜めた詩を知人を通して「編集者」に見てもらったことがあった。そのときの評価はその知人を通して聞かされ、詳しくは覚えていないがとにかく「ダメ」ということだった。知人の好意で「見てもらおうよ♪」というノリで見てもらっただけなのに、なぜか「ダメ」と言われたことに対して、シュンとしてしまった。
今なら「どの辺がダメですかね?」「もっとこうやって書けばいいですかね?」と聞くかもしれない。けれど、あのときの20歳そこそこのわたしには、自分だけの小宇宙を奪われたようで無性に悲しかったのだ。
それからしばらく、詩を書くことから遠ざかった。そして、現実的な文章ばかり書いていた。
あの頃のわたしに教えてあげたい。
心の中の想いを言葉にしても誰も笑わない、ダメと言わない、自由に発信できるメディアができるんだよ、と。
何十年もの時を経て。
誰が言ったか「永遠の5歳児」の無邪気なわたしが、また詩を書き始める。
イラストや絵なども自由に発信していきたいな。
梅雨真っただ中の6月13日。
わたし、noteはじめます。
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