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これから日本の麻酔がきれるよ

楽しそうに爆笑してる人達がこの世界を保とうとする力を生んでいる。けどその力は異常で狂っていて、この世はこんなにもおかしなことになっている。

欲張りが作った世界の中で、それに適応した人間は不安の海を泳ぐ魚みたいなもので、真水では生きられない海水魚みたいな状態。

酸素が猛毒だと理解している人間が少ないように、大気圧が1平方cmにつき1㎏かかっていることを自覚する人が少ないように、負担の中でそれを当たり前に変えていくのが生物だから、異常さを忘れてしまうのは自然なことなんだけどね。そこに負荷は常にあって、自由は負荷からの解放で、それは死。

ようするに、死んでいた神経に血が通う不安。生きることに対する不安、苦痛が待ち受けている不安。それらは全て生そのものへの予感でもある。ぬるま湯の平和な夢が終わってしまうことへの絶望。生きることのリアルさに対する絶望。


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