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「悪い鑑定結果」をクライアントが受け入れやすくなる伝え方のコツ5つ+α

Hiya!心がフワッと軽くなる英国式タロット占いCocoです。

「依頼されて占ったのに、その結果にクライアントが怒ってしまった」というトラブルを、以前SNSで見かけました。その占い師さんは、怒ったクライアントからいろいろ言われたようで「怒ったって、そう出たんだからしょうがないじゃない!」「信じないなら依頼してくるな!」と、かなりご立腹でした。ご縁があって占ったのに、互いに不愉快な思いしか残らなかったことに、当事者ではない私も残念な気持ちになりました。

◆ なぜクライアントは鑑定結果に対して怒ったのか

同じような経験をした占い師さんたちの「愚痴」をいくつか見てみると、クライアントが鑑定結果に対して怒る一般的な状況には、以下の3パターンがありました。

  1. 悪い鑑定結果が出た

  2. 少しも当たっていなかった

  3. 料金に見合ったサービスを受けられなかった

私はその占いの当事者ではないので、2や3についての真偽や妥当性は分かりません。よってこの記事では、1の「悪い鑑定結果が出た」場合について、私なりのコツをまとめたいと思います。

◆ 「悪い鑑定結果」の伝え方

正直に思いやりのある言葉で伝える

当然のことながら、たとえ「悪い鑑定結果」が出たとしても、その内容を捻じ曲げたり、嘘を伝えることはしません。クライアントの幸せにつながるようなメッセージを一つでも多く読み取り、「悪い鑑定結果」を正直に、しかし慎重に言葉を選びながら、思いやりを持って伝えています。

幸せのメッセージは後で

「良いニュースと悪いニュースがある。どっちから聞くかい?」これは洋画などで見聞きしたことのあるセリフだと思いますが、鑑定内容を伝える際の重要な視点になります。後で伝えた情報の方が、より強く印象付けられる傾向があるので、「悪い鑑定結果」よりも後に、幸せにつながるメッセージを伝えると、「悪い鑑定結果」の印象を少し和らげることができます。

依存や突き放しはせず、ただ寄り添う

クライアントとの心の距離感は、「悪い鑑定結果」を伝える上で、とても重要になってきます。それは、問題をクライアント一人に抱え込ませない、と言うことです。ただこれは「私がいつでもそばにいるよ」とか「いつでも相談に乗るよ」と言って依存を促すことではなく、クライアントが少しでも前を向けるようなヒントやアイディアを一緒に探る、ということを意味しています。悩みや問題はクライアントのものだけど、少なくとも鑑定している間は、クライアントは独りぼっちではありません。依存や突き放しはせず、ただ寄り添う。その占い師の姿勢が鑑定結果とともに伝われば、クライアントは勇気付けられ、鑑定内容と向き合うことができるのです。

「最終結果」という言葉を使わない

「最終結果」という言葉を「○ヶ月後」と置き換えると、「悪い鑑定結果」を「○ヶ月後という一つの通過点の内容」と捉えることができ、受け入れやすくすることができます。これは言葉のあやでも何でもありません。タロット占いやオラクルカード占いといった卜術(ぼくじゅつ)は近未来を占うのに適しており、また現実は近未来を超えた未来へと続いていくので、「○ヶ月後」と表現した方が、より自然で正しい表現なのです。

鑑定結果は可能性の一つでしかない

これは全てのクライアントに伝えていることなのですが、特に「悪い鑑定結果」の場合は、鑑定結果は現状から観た可能性の一つでしかない、と強調しています。卜術は現状をもとに最も起こりやすい事象を観ており、現状が変われば自ずと未来も変わる、と考えているからです。たとえクライアントが「悪い鑑定結果」に落胆したとしても、現状を変えることで別の未来を引き寄せられる、と伝えることは重要だと思います。

◆ それでもクライアントが怒ってしまったら

私にはその経験がないのですが、それでもクライアントが怒ってしまったらどうすればいいのでしょうか。私は「クライアントが、なぜその結果を受け入れられないのか」について考えることが、解決の糸口になるのではないかと思います。

強い拒絶を示す背景には、それなりの理由があります。そしてその理由には、その人の考え方や経験、人生観などが少なからず反映されています。どんなに表面的な理由に見えても「なぜクライアントはその結果を受け入れられないのか」という問いは「何がクライアントをそうさせているのか」につながっています。深く探求するには、心理学的なアプローチが必要になり、それは占いの範疇を超えていますが、クライアントを怒らせて鑑定終了、ではなく、その怒りの感情からもわかることがあるのではないか、ということを、可能であれば、クライアントに伝えると良いのではないかと思います。

◆ まとめ

クライアントは幸せになりたくて占いを受けます。占い師もまた、クライアントが幸せになることを望んでいます。この「相思相愛」の関係をベースにすると、どんな鑑定結果からも、クライアントの幸せにつながりそうなメッセージを見つけだすことができます。クライアントが「悪い鑑定結果」よりも幸せのメッセージにフォーカスできるよう、また「悪い鑑定結果」なんて本当はないんだと気づいてもらえるよう、幸せのメッセージを一つでも多くお伝えしようとする占い師の姿勢が、クライアントと「悪い鑑定結果」との距離を縮める、基本かつ究極のコツなのかもしれません。

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