里親になるきっかけの話
① わたしが里親制度を知ったワケ
【はじめに】
多様性、インクルーシブ、ウィルビーイング・・・とにかく今の世の中、なんでも「多様」をキーワードに事が進んでいる。いろんな家族のカタチがある中で、「里親家庭」があり、我が家はそのカテゴリーに入る。
でも、「里親家庭」だって決してひとつじゃないし、極端に言って仕舞えば、私の家が里親家庭であろうと、なかろうと、世界中の家庭の中の単なる1例に過ぎない。だから、「里親家庭ってこうなんだよ!」というつもりは無いし、言えないと思う。けれど、自分が里親になる前はどうだっただろうか?と思い返せば、いろんな妄想を描いた。人から聞いて作り上げた想像の世界と、自分が今体験している実際の世界は、やはり違っている。自分が思い描いている家族は、自分が体験したものが軸となっているけれど、果たして自分が家族と思っている体験は、他者はどうなんだろう?自分の知っている家族以外の家族パターンを知ることで、より、自分自身にとっての家族形成に役立てる気がするし、もっと他者の違いを認め合える気がするのです。
人は誰しも最初の家族は「入っちゃった家族」生まれた時に、すでにもうそこにあった家族。大人になったら、自分自身の家族を作っていくけれど、毎日の習慣や家族との関わりは、もともと所属していた家族が、良いも悪いも基準となる。
本文では自分の体験をもとに思った事を綴っています。それは誰にでも等しく当てはまるものではありません。もし、自分と違った意見や、見方の表現がされていたならば、「あなたはそう感じたんだね。でも私はこう感じるよ。」っと、私と対話をするようなイメージで読んでもらえたら嬉しいです。決して一方的な意見を押し付けようという意図はありません。自分が「絶対こうだろう」と思っていたものを、「もしかしたらこういうこともあるのかも」と考えるきっかけとして、私の書くものが存在してくれたら良いと思っています。
※個人要素が強いため、このシリーズは有料記事とさせていただいています。記事の収益は、COCOPORTAのアートワークショップや地域に広く社会的養護を知る機会作りの活動資金として使用させていただきます。
【わたしが里親制度を知ったワケ】
「里親制度」を知るきっかけは何だろう。身近に里親が居る、学生時代の授業で知った、テレビやポスターで知ったとか。私の場合、そのどれにも当てはまらないけれど、今も昔も、そう身近に感じるものでは無い。
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