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アートワークショップ#3:実践レポート

2024年3月17日 特定非営利活動法人全国児童福祉支援ネットワーク
通称「zidonet」さんの施設にて
縁組・里子・ユース・シングル家庭を対象とした
アートワークショップを実施しました。
zidonetさんでお借りした施設は、
千葉市で親子が日帰りや泊まりでレスパイトとして普段使っている場所。
空いている日程で、今回ワークショップに使わせていただけることになりました。

レスパイト施設といっても、ここは一軒家。
子どもたちも、誰かのお家に遊びに来たみたいで、
ワークショップ前から大はしゃぎ。

ワークショップ前 2階から紙飛行機をばらまく子どもたち

プロローグ:気持ちをカタチで表現しようWS パート2

粘土を使い気持ちをカタチで表現するワークショップの2回目。
それぞれの気持ちをカタチに表し、いろんな飾り付けをしていきます。
今回は、どんな表現が生まれるのかな?

前回WSの様子はこちらから⇩

前回同様、講師のミンズ&グリさん登場からの自己紹介。
普段二人が作っている作品を紹介し、ワークショップでどんなものを作っていくのかを説明してスタート。

ミンズさんの作品紹介
ぐりさんの作品紹介

講師ユニット:ミンズ&グリ
武蔵野美術大学通信課程で知り合い、10年以上にわたり個々に違う表現で作品を製作。近年はユニットを組んで2人の共同作品を作ったりしてる。

ミンズさん(Mingzi)HP:https://mingziandaday.jimdofree.com
グリさん(安藤ぐり)HP:https://salon.io/ANDO/


お話ししながら手も動かす

ステップ1:粘土をこねこねつくる

前回は、「かお」にフォーカスをしていましたが、今回は「かお」だけではなく、表現したいカタチを制作することにしました。
先ずは粘土を手に取り、どんなカタチを作りたいのか、手を動かしながら考えていく子どもたち。

躊躇なくカタチを整える子
考えては上手くイメージしたものを作れず、1からやり直す子
じっくり考えて進める子
作り方も、かける時間も、それぞれ違ったスタイル。

子どもの参加人数6名に対してココポルタのスタッフが5名。
「このゴツゴツした感じが良いよね」
「やさしく粘土を触るんだね」
気がついたことは、すぐその場で子どもたちに伝える。
褒められると恥ずかしくて、どっかにいっちゃう子もいるけど、
しばらくするといつのまにか戻って作業していたりする。

そういうやりとり含めての作品つくりは
子どもが「なんか上手くいかない」っていう時の手助けにもなる。

粘土をこねるのって 気持ちいい

ステップ2:飾りを選んで飾り付け!

たくさん並べられた色とりどりの材料。
どのぐらい使うか
大きさはどうするか
切るのか 貼るのか 埋めるのか

あ、こういう使い方するんだー

時々、そういう驚きもあって大人も楽しい。

さて どんな感じでしあがるのかな?
とにかく丸くしたいのです!

完成!!:シェアタイム

完成した作品について、ひとりずつ
どんな気持ちで作ったのか。
推しポイントなどを聞き合いました。
聞くと、見た目で受けていた印象と違ったことを口にしたり
細かい部分のこだわりをお話ししてくれたり。
個性的な作品がたくさん生まれました。

この作品の推しポイントは どこかな?
パーっときもちが外へ飛び出しているみたい
お友達?それとも親子?
何かと交信できそう
みていると温かいきもちになります
遠い未来が見えそうなふたり
何かを外へ放出しているのか?受け入れているのか?
怒ってるのかな?でも愛嬌もあるよね
これから何かに変化しそうな予感

エピローグ:モノを介してお話をする ということ

自分のことを誰かに伝える時
大人でも初対面の人に 上手く伝えられる人とそうでない人
お話が得意な人 苦手な人
いろんな人がいると思います。
今回集まってくれた子どもたちのほとんどは
親と離れて過ごしたり、シングル家庭の子。

面と向かっては、自分のことを上手に伝えられなくても
モノを介してお話しすることで
間接的にその子の事をちょっとずつ知ることができます。

多くの言葉がなくても
作っている姿 しぐさ 選んだモノ カタチ
そうしたひとつひとつで伝わってくるものがあります。

私たちはそのモノ=アートを介したコミュニケーションを
これからも続けていきたいと思っています。


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