強迫性障害と育児

私は強迫性障害(不潔恐怖)に罹患している。
実際のところ、強迫性障害と育児は相性が最高に悪い。
私は産後は症状がマックスまで強く出ており、
子どものおむつ(うんち)を変える度にお風呂に入らないと気が済まなかったり、ミルクの吐き戻しの時はその後何分も掛けて手を洗ったりしていた。

自分のお腹にずっといた子供なのに。
子供の糞尿なんて、全く汚くないはずなのに。
そう、全部分かってるのに。

自分が怖かった。

オムツ替えですら強迫観念の対象だった当時の私。
これから大きくなれば、熱を出して嘔吐することも、
公園に行って泥だらけになることも、
男の子だから、虫を捕まえて帰ってくることもあるはず。
今のこの状態の自分が、これからどんどん人間になっていく子供をどうやって育てていけばいいのか...
って頭を抱えていた...。

この子はこんな母親の元に生まれてきてしまって
可哀想。
私のママみたいに、何もかもを包み込んでくれるママになりたかったはずなのに。今の自分は全く違う。

何より、この子が私の真似をして清潔に対してこだわり過ぎて、この子まで強迫性障害になってしまったらどうしよう。
恐怖でいっぱいだった。

そんな時期にふたつ目の精神科に通い始めた。
実家から近くて、綺麗で新しいクリニック。

初診の時に、この先生なら信頼できる。
って直感で感じた。

そこから、薬を変え、種類を増やした。
最初は、1つ強迫が減ると、また1つ気になることが出てくる無限ループのような状態で、
薬、全然効いてないじゃん。最悪。やっぱ治らないんだ。一生このままなんだ。ずっと苦しいんだ。人生終わった。
って思っていた。
2週間に1度の診察の度に先生にそう伝えると、その度に先生が、 
最初から薬が効く人はいない、
1つ減って、増えて、減って、減って、減って、、、
って感じになるよ、もう少し頑張ってみよう。
って言ってくれた。
その言葉通り、4ヶ月くらいかけて、徐々に不潔に対する強迫観念は良くなった。

2月に産まれた子供は今月で半年を迎える。

我が子は、私の強迫性障害のせいで、36週で緊急帝王切開により産まれた早産児。
産まれたばかりの時は、
なんで早く産まれたの?なんで帝王切開になったの?
って聞かれることもあるはず。頭の中はそればっかりだった。
まだ喃語しか話さないのに、そんな将来のことを考えては1人で苦しくなってた。

でも、もう大丈夫。
もう、苦しくない。

妊娠中の私、
本当に苦しかったね。
やっと授かった命がお腹の中で動いているのに、
こんなに辛いなら死んでしまいたいとまで思っていたね。

でも大丈夫。
産まれてくる子は本当にパパにそっくりで健康で、
本当に可愛い子だよ。
初めて、赤ちゃんかわいい!って思うよ。

人生、結局なんとかなることばっかり。
この経験で、もっとパワーアップした自分になれた!
って胸を張って言えるようになるまで、
通院も子育ても頑張ります!

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