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読書記録 5 蹴りたい背中

ふと読み返したくなる本ってありませんか?
大切な一冊はもちろん、私は実家の本棚を眺めているときにあーこれどんな話だっけなーとか、最近この作家さんの作品読んでないなーとか考えて読み返すことが多いです。
この本はまさにそんな感じで17年ぶりくらいに読み返しました笑
『蹴りたい背中』 綿矢りさ

ちょうど大学受験を控えた高3のときに読んでいた作品。先月、社内の試験を受けるために勉強、、というほどのことはしていませんがなんだか受験生気分だったのでこの本を読み返したくなりました。
控えめなようで芯のある、でもまわりのこともすこーし気にしちゃう女の子がなんだかうまく言えない、自分でも正体のわからない感情を抱きながら日々を過ごしている「こじらせ感」が絶妙。
綿矢りささんって比喩表現がとにかく素敵。印象に残る言葉がたくさんあります。
でもやっぱり書き出しの
「さびしさは鳴る」
この一言で芥川賞が決まったんじゃないかと思うほど当時の私は
え、、、??
といっきにこの作品に引き込まれたのを覚えています。
芥川賞って難しくてちょっと苦手なんですが、これはとても読みやすいです。
そして最後の
2003年8月30日 初版発行
に驚いた。
私、11年後に結婚するよ!
と当時18歳だった自分に教えてあげたくなりました。
社会人になって綿矢さんの作品を読んでいないので、久々に読みたいです。
オススメがあればぜひ教えてください。

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