箱庭～ミニチュアガーデン～/天野月子

心ここ数日のモヤモヤ、やるせなさが

どうしようもない執着心から

きていることに気が付いたとき、

ふと思い出した歌がありました。

天野月子の「箱庭～ミニチュアガーデン～」

欲しいものなど手に入れたらただのガラクタになり
忘れられてゴミと化す
お気に入りを集めて組み立てて殻を作るほど
不安ばかりが消せなくて

歌いだしですぐに

「境界性パーソナリティー障害」

の歌だと思った。

手に入らないものほど

欲しくて欲しくて仕方なくなる。

無我夢中で手に入れようとするあまり

周りを見失って、

そうしてようやく手に入れたのに

私が欲しかったものは

「手に入らなかった」それだったのです。

自分のものになってしまえば

それにはもう価値がない。

脱価値化されたそれを放置して

次に手に入れたいものを探す。

そんな悪魔みたいな頃がありました。

もうそんな部分は

寛解してしまったと思ってたのに。

でも一つ進歩があるとするなら、

「この苛立ちや焦りは手に入らないからだ」

「私はまた自分の思う通りにならないことに執着している」

と気づけたことでしょうか。

嘘を吐いてこのまま騙していてね
髪を撫でる指の先から
もしあなたと始まることになっても
かまわないと今なら強く言えるの

サビ部分。

道ならぬ仲になっても構わないと、

むしろそれがこの歌の登場人物にとっては悦であり、

相手の価値の一つなんだろうなと思う。

ラスサビはひたすら寄せては返す感情、

頭の中を駆け巡る相手と自分との繋がり、

それに許しを乞い、いっそこのまま殺してと

切なく何度も歌われています。

なんとなくまた聴きたくなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=hpwVGeDTouA

境界性パーソナリティー障害の方はぜひ。

心当たりがある歌詞です。