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正義感か悪態か?

「自分のやりたいことの実現には転職・独立という道もあるのでは?」と社長に言われた。

「確かにそのとおり」と素直に理解できる。

しかし、背景に色々あったがゆえに精神的ショックが大きい。

新社長が来てからというもの、積み上げた積み木を崩す感覚が強い。
目標を立てて、あと少しだねと仲間と笑いあっている横にいきなりやってきて足元から崩される感じ。徒労の2文字に尽きるのだ。

社長の企画は大金を注ぎ込みながらもほぼ全てが大赤字。
大物アーティストを使ってもコロナ禍ではイベントが成功するはずもなく、むしろ金持ち企業の道楽と陰で言われているらしい。

なぜ?

要はお上手なのである。
しゃべりやごまかしが。

現業がいかに衰退していくかをグラフで示し、これからはサービス業が伸びると切り替えた。
その矢先にコロナ騒ぎだ。

切り替えが早すぎたため、従来の顧客とはつながりが薄れ仕事はあと数年で激減予定。
サービス業は人の労力ばかりがかかり、みんな休みが取れないほどの激務の超ブラック企業へ。

好きなことを仕事に!の甘い合言葉の下、好きでやっていて昇り調子だった仕事を無にされた。そしてあなたを受け入れる部署は無いと言ういじめ。
プレゼンして挽回しなさいと言われ、提案して笑われて出直しを迫られた。

稼ぎ頭の優秀な人さえも、次々辞める訳である。
むしろ優秀で若い人たちは賢明だから当然だろう。

社長ととりまきのリーダーに気に入られているメンバーばかりが優遇される会社になってしまった。

色々と記録してきたパワハラの証拠を正義感から振りかざそうとも思ったが、いずれ衰退する会社に悪態をついているだけにも思えて空しい気持ちにうちひしがれている。

お金を振り撒いてトークセッションを企画し、今をときめく人たちと交流を重ねている社長だから、本人が知られていない存在でもマスコミが知ればなかなかの記事にはなりそうだ。

私の正義感が許さない人。
こんな気持ちは初めてだ。
基本的に人を心底嫌いになることはなかったが、今はこの成り行きが悔しくてたまらない。

転職を考える日々。
私が何か会社に迷惑をかけただろうかと空しくなる日々。

どこかで気持ちをリセットしないとつぶれそうだ。




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