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『サイダーハウスルール』

6月になって映画館が解禁。ずっと洋画が観たくて堪らなかった。

BSで放送された映画『サイダーハウスルール』を観た。

この作品を新宿の武蔵野館で観たのは22年前のこと。確か水曜レディースディで、その日誕生日で何の予定もないと言う10才年下のバイト仲間をお祝いのつもりで誘って一緒に観た。

施設で生まれ育った青年が、一度は施設以外の街で生活をして仕事をして恋をしてと経験をしてみるものの、結局は自分の場所は施設だと戻って亡くなった恩師の代わりに院長になる…と言う話だった。

彼が生涯、孤児院と言う小さな世界で子供達と暮らすことになるのがハッピーエンドなのかそうでは無いのかは分からないけど「色いろ」経験していることが優秀だとか素晴らしいこととは思わないので「居場所」を確認して戻って来て確実にしたことは良かったと思う。

主演は後に『スパイダーマン』で主演することになるトビー・マクガイヤ。それしか覚えてなくてシャーリーズ・セロンが出ていたこともストーリーも初めて観た映画のようだった。

その日は7月12日。22年前は水曜日。バイトを辞めても暫く仲良くしていたけど、彼女との付き合いは途切れてしまった。

記憶力が良いのは便利だけど、想い出に苦しめられることが多い。胸が締め付けられるほど痛みを感じることもある。

それでも、想い出は大切で、思い出して色んな気持ちになってまたしまっておく。

私のフォルダはいっぱい。

毎年、7月12日になると思い出してしまう彼女、元気かな。


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