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アウトロー

きっかけはネガティブな検索

就活が相変わらずうまく行かず、
12月のある日、ふと検索欄に
「無い内定」やら「就活 失敗」やら。
今後をどうしようか考えようとしていた
そんな時に目に飛び込んできたHPが
「アウトロー就活」だった。

引き込まれるように
タブをクリックすると
「就活に違和感を感じる若者募集」

俺やん...

長く終わらない就活のなかで
少しばかりの希望だった。

5時間前

さらに詳細を見ていく。
イベントの意図、進め方、今後の日程...
説明会は・・・本日6時!?

とにかくなんでもいい!
すぐ参加申し込みをし
ドキドキと少しの不安を持ちながら
ご縁を感じた13時過ぎだった。

時間となり、説明会が始まった。
集まった人数は60名ほど、
みんなアウトロー、
同じ悩みを抱える共感者なんだ...
そんなことを思い説明を聞く。

「アウトロー就活では、皆さんに『対話』をしてもらいます」
「対話は議論と違うので結論を出す必要はありません」
「対話によって相互理解を深めましょう」
「では早速、適当にグループを組むので対話をしてみましょう」

おぉ、いきなりか...

そんなこんなで他のアウトローな方々と初顔合わせで対話をした。

対話

初対面での対話、
テーマは
「なぜこのイベントに参加したのか」

一人一人が、イベントや就活について話していく。
ほかの人はとにかく聞く、
そしてさらに深堀りをしていく。

結論を出さない、否定しない、マウントを取らない
自分たちで進めていく対話に心地よさを感じていた。

オンライン合宿

説明会から時間が経ち、
オンライン合宿が始まった。

ここでは、自分たちについてどのような人なのか
(何が好きなのか・性格・思ってることなど)
と自分の年表
を自由に他人と共有し対話を進めていった。

延べ30人と話した。

自分と他人の価値観を認め合い、
共感しあったり、違いを知っていく面白さ。
すごく有意義な時間を過ごすことができた。

そして思う、やっぱり皆人だ。
何かにモヤモヤしてたり、
コミュニティによっては生きづらさを抱えていたり
そんな相互理解によってアウトローが
アウトローじゃなくなっていく光景を見た気がした。

考えを共有する

年が明け、さらなる対話を行う機会が設けられた。
ここでは、「信頼」「素直さ」という
抽象的な言葉に対して対話を行っていく。

すごく難しい。
多義的であるがゆえに
自分が思いもつかない面白い意見なども飛び交う。
何度「なるほど!!」と言ったことか。

定義ではなく、
自分がどう思うかをアウトプットすること
そして、他人の価値観を咀嚼しながら
自分の中にインプットし、フィードバックしていく。
頭を使った2回のイベントであった。

グループ決め

次回の企業セッションに向けて
グループ決めが行われた。

今まで多くの対話を交わしてきた
利害関係のない
他人以上、仲間未満のグループ。

企業セッションの時間は限られており、
当日にがっつり自己紹介をしている暇はないので
グループメンバー内の親睦と相互理解だけは
事前に深めようと事前ミーティングを行うこととなった。

ミーティングでは、
合宿と同じ形式を用いて相互理解を深めた。
時間も多く使い、メンバーの人となりを知っていく
自分の人となりを知ってもらう。

対話、めっっちゃ楽しい!!

また、当日の軽い自己紹介用に
「名前を使ったあいうえお作文はどうか」
と提案したら
「それいいね」と反応があってうれしかった。

企業セッション

ついに対面の日が来た。

2日間に渡って今までやってきた対話を
企業の方も交えて行う。

一日で30分の対話を7ターン行う長丁場ではあるが、
どんな話を行うのか楽しみであった。

発表されたテーマは
「欲求」「運」「死」など
相変わらず抽象的ではあったが
企業側も各々の意見を理解しようと
耳を傾けてくれていたことが印象的であった。
(むしろ企業側は慣れてないが故、意見発信に苦戦していた模様)

気づけば、素の自分で話せているような気がした。
対話することを意識するだけで変わるもんなんだ
とそう思った。

出口

当初は「就活だけ」のつもりで参加したこのイベント。

終わってみれば、
そんなことも半分忘れていた。
価値観を共有できる仲間に出会えて、
「対話」の大切さや楽しさを感じていた。

思ったような出口とは違っていたが、
この経験は絶対にこれから先の糧になる
と確信した。

意識して「対話」してみよう。


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