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入院中のショックな別れ

ひよぽんが回復期リハビリテーションを受けていたころ
担当してくれた理学療法士さんがいたそうです
若くて熱意のある先生
ひよぽんを歩けるようにしてくれた

入院当初ひよぽんは
持参した靴を使って歩く練習をしていて
理学療法士の先生は絶えず叱咤激励し
ひよぽんが歩くことも
「ひよぽんさんなら出来る、頑張ろう」
と勇気付けてくれたようでした

でも私はその先生を知りません
ひよぽんの入院中に退職してしまったのです

5ヶ月面倒を見てくれた先生に代わって担当してくれた先生は
ひよぽんの足に装具をつける方がいいと提案しました
ひよぽんは内心ショックだったそうです
今まで装具なしでやって来て
前の先生も「歩けるようになると思う、頑張って」と言ってくれたのに
装具だなんて
5ヶ月頑張って来たのに
でも、装具をつけてしっかり歩けるなら
ひよぽんは受け容れることにしました

だけど、装具を一度つけたら装具なしでは歩くのが怖くなってしまった
もともと装具なしで歩けたのに、数歩も歩けない

だから夜トイレに行きたくなったら
装具をつけて行かなければならない
何度もトイレに起きるのに

装具をつけたことで
それまでの努力が水の泡になってしまった
ひよぽんはそう言って涙を流しました

勿論、2番めに担当した先生だって
それがいいと思って装具を導入したんだと思う
途中で方針が変わるのって辛いな

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