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喋れなくなったひよぽんと

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ひよぽんが退院してきてからの気持ちを書いています
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#脳梗塞

あれから2年

ある意味、記念日の今日 2年間再発なし そのおめでたい日に 私は久し振りの頭痛 ひよぽんは相変わらずお腹が不調 ちょっとしんどい、そういうと ひよぽんはボクの方がシンドいみたいに言う それはそうかもしれない でも だからといって私がしんどくなくなる訳じゃない それとこれとは別なの 早々にひよぽんは寝てしまいました 私も早く寝よう お祝いはナシです

記憶の蓋

8日は、ひよぽんが脳梗塞で搬送されてから丸2年です 2年間再発しなかったので「何かお祝いする?」とひよぽんに訊いたけどどうでもいいって でもそれから暫くして 搬送されたときのことをひよぽんは訊いてきました 最初は今みたいに喋れなくて ジェスチャーも出来なかったのよ でもひよぽんの興味はそこじゃなくて 最初に入ったSCUのことでした 「あんまりその時のこと思い出したくないんだけど」 記憶に蓋をしていたから 搬送された時にひよぽんは「ごめんね」って言った ベッドで看護師さん

私はママじゃない

先日の喧嘩は酷かったです 過去最大級に酷い喧嘩をしました きっかけは 些細なことだったのに ふたりとも冷静になってから、ひよぽんは言いました 「悪いところがあったら言って、直す」 悪いところかどうか判らないけど、じゃあ、 私は「お前」って呼ばれるのは嫌い 「ママ」って呼ばれるのも嫌い 私はひよぽんのママじゃない ひよぽんは私のこと「ぶやん」って呼んでたの でも、呼べないんでしょう?言えないんでしょう? だからしょうがないと思ってる 「判らないよ、やってみないと」ひよぽんは

穏やかになったひよぽん

私の母が亡くなり、急に「ショートステイだ!」と言われる心配がなくなったひよぽん すっかり穏やかになりました 穏やかになったからか、 伝える力がアップしたみたい おしゃべりもぐっと判るようになったし ジェスチャーもすごく上達しました ひよぽんの話で声を上げて笑ったのは久し振り 嬉しい とても

生きていると実感する

コロナになって入院したひよぽんが退院しました 入院中の記憶はあまりないよう 17日間の入院でした その間私もコロナになり 母が亡くなり ひよぽんも中等症Ⅱという、まあまあ酷い状態 でもひよぽんは生きて帰ってきてくれた 万全になって退院したのではないから 不安感がやっぱりあるよう 車椅子の後ろからハグして励まします そのときのひよぽんはとてもあたたかい 「生きてる」って思う それがとても とても嬉しい

3度目の救急車

ひよぽんが「もうダメ」とかぶりを振り 救急車を呼んだのは2日前のこと 自分一人でトイレに行けなくなった いちど平熱まで下がった熱がまた39度を超えて 喉が腫れて痛くて、水を一口飲んだだけでもむせる 鎮痛剤なんて飲めないし、いつもの薬も コロナって本当に怖い、特に、脳梗塞したことがあるひよぽんにとっては 脳梗塞で救急車を呼んでから、3回目の救急車 救命士さんは物凄い重装備で来てた かかりつけの脳外科には何度も相談したのに 「しょうがないよね」と言われそんなもんかと思ってた

発症後1年経過して

昨日は ひよぽんが脳梗塞を発症して1年の日 再発なしで過ごせました もう1年、まだ1年 発症したときのことを思い出して泣きました 発症する前のことを思い出してもっと泣きました 昨日のことのようにまだ辛く、 昔の暮らしを失ったことはまだ寂しい 全く現実に適応出来てない いつになったら慣れるのだろう 私も、ひよぽんも

平穏な暮らしのためには努力が必要

耐えられなくなりました ひよぽんが退院してまだ4か月も経ってないのに こわいことが多いひよぽん どうすることも出来ない私 ひよぽんは喚いたり怒鳴ったりするようになりました 大声を出さないで それだけでもうストレスだから ひよぽんといる時間、涙を流すことが増えました ひよぽんだって怖いことが増えて なんで?と縮んだ瞳孔で聞いてくる 離れたほうがいいよ そう言いました ひよぽんは全力で拒みました 勿論私だってずっと離れたい訳じゃない 自分の時間が全然ないこと ひよぽんの

嫌なものを嫌だと言う方が誠実

トイレの便座に腰掛けると「パキッ」という音がなるようになりました 私は、そういうことってあるよねと思っていたけど ひよぽんにとってはこの世の終わりみたいな嫌な出来事 「こわい」「こわいよ」と訴えてました レンタルしてた福祉用具の1つを返却することになっていたのですが その業者さんに便座をみてもらってとひよぽんは言う その業者さん全然関係ないでしょ でもひよぽんは見てもらってと言う 言うから仕方なく頼んでみたものの 「今日はこのあと急いで行かないといけないところがあって」と

ダランとした顔でも

ひよぽんの顔です 左半分は目力もあってピシっとしてる 右半分はダランとしてて 何故か物を食べるとよりダランとして 瞼も閉じて寝てるようになります ひよぽんはその、ダランとした右側の顔を見て 「ダメだなあ」 と言います だから右側を「ダメな顔」と名付けました ただそのダメな顔は 人の良さはしっかり出ていて、私は好き ダメだけど好きなの私は、と ひよぽんに言ったらかぶりを振られました ひよぽんの人柄が好き 大好き だから、ダメな顔でも好き 30歳過ぎたら自分の顔に責任を

脳梗塞で食の好みが変わる?

ひよぽんは以前、熱々の味噌ラーメンが好きでした 今は、「美味しそうだなあ〜」と言うものの、猫舌になってしまったので食べられません ひよぽんは握り寿司が好きでした 今は、一口で食べられないので「食べたくない」と言います ひよぽんが大好きだったビール 今も飲むけど、今まで飲んだことのなかった甘ーいチューハイも好きになって ウエイトがややそっちに お顔も半分麻痺してるから 食べても美味しくなかったり 複雑な味より単純な方がよかったりするのかな 何を出したら喜ぶのか判らない、

怒る人を、人は避ける

ひよぽんがデイケアに行き始めた時、「話が伝わりにくいので出来れば書いてください」とお願いしたら、 ボードを使ってくれたみたい だけどそのボードが大きくて邪魔だった上、 選択肢を提示してくれたりしなかったので ひよぽんは「こんなのいらない」というジェスチャーをしたみたいで ホントに最初のうちしか、ボードは使ってくれなかったみたい 文字がなければ尚更、話は伝わらなくて その後ひよぽんはコミュニケーションにだいぶ困ってたみたい、 なのが、昨日長い時間話してわかった 一生懸命話

思い出 は、余計なもの

言葉を話せなくなったひよぽんは、話を聞き取るのも苦手です デイケアに通っているのですが、 そこであんまりお茶とかが出ないようで しかもひよぽんには「すみませーん」っておかわりを頼むことも出来ません 水分少なくて、便秘が酷くなっちゃう まだ、一緒になる前、 ひよぽんはめちゃくちゃでっかい水筒に 氷水入れて持ち歩いてたよね って、 「いっぱいお水飲む方だもんね、判るよ」のつもりでいったら、「なに?」って言われた そんなに一生懸命伝える話じゃないけど、 水筒の絵を書いたり