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喋れなくなったひよぽんと

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ひよぽんが退院してきてからの気持ちを書いています
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2022年8月の記事一覧

介護度アーップ!

新しい介護保険証が来ました 要介護1から、要介護3にアップ! ケアマネさんからあれこれレクチャーを受けたのを全無視して挑んだ調査 その結果、介護度2アップ、やっぱり常時介護必要です お金の面でも勿論助かるけど 常時介護・手助け必要ってわかってくれたことがすっごく嬉しい と同時に 最初の介護度何だったんだ?とも 私が嬉しそうにしてるから ひよぽんも、「よかったね」ってニコニコしてくれた ひよぽんにとっては少し不名誉なこと 「頑張るよ」って言ってくれた 死にたかったり

久し振りに24時間テレビを見た

チャリティに興味がない訳ではないし、 感動ポルノだから嫌だと思ってた訳でもないけど 毎年、だいたい24時間テレビは知らない間に終わってました ただ、今年はひよぽんがチャンネルを合わせてたので、ところどころ見ました ひよぽんは、義手でチアリーディングをするシーンや 車いすダンスのシーンを凄く興味深そうに見ていて 刺さる人もいるんだなと思いました(そりゃそうだ) ただ、ひよぽんの興味は 多分制作側の意図からすると外れてて 「こんなにも凄い技術があるんだ」 というところにあるみ

言葉のない寂しさに慣れない

私は考え込むことが多いです 世間から見ればどうでもいいようなことを 考えて考えて 考え込んでしまいます 知り合いが誕生日を迎えて 誕生日が来ると、あとどのくらい生きられるか考えてしまうって まだ若い、健康な人なのに ある程度年を取ったら、誕生日って 必ずしも嬉しいものではなくなって来ることはあるけど そんな迎え方になるなんて悲しくて ひよぽんの最近の誕生日は病院で迎えました コロナ禍だから会えなかった 会いに行きたいと言ったけどひよぽんにも断られて もともと、「親父の

文字練習の楽しみ

ひよぽんは、デイケア施設で自分の名前や住所、ひらがなをなぞって書く練習、単語を漢字やひらがなで書く練習をしてきます 出来上がったものの「間違い探し」をするのが私は好きです 「なにぬねの」が「なにめねの」になってるとか 「ぱんつ」が「ぽんつ」になってるとか 間違いがかわいい、面白い それをひよぽんに言うと、ひよぽんも楽しそうに笑う 間違い指摘しやがってコノヤロー感はゼロ ひよぽんがこういう人柄でよかった 私は幸せです

「男性」を卒業して

ひよぽんが「生きていても仕方がない」と思う理由のひとつが判りました 男性機能の喪失です それがどれだけショックなことなのか私にはピンと来ません でも、ひよぽんにとっては寂しい・虚しいことのようなのです そんなの別にいいじゃない、って言うのは 違うんだろうな そういう話、他の人から聞くことないけど みんなそう思ってるのかな・・・

入院中のショックな別れ

ひよぽんが回復期リハビリテーションを受けていたころ 担当してくれた理学療法士さんがいたそうです 若くて熱意のある先生 ひよぽんを歩けるようにしてくれた 入院当初ひよぽんは 持参した靴を使って歩く練習をしていて 理学療法士の先生は絶えず叱咤激励し ひよぽんが歩くことも 「ひよぽんさんなら出来る、頑張ろう」 と勇気付けてくれたようでした でも私はその先生を知りません ひよぽんの入院中に退職してしまったのです 5ヶ月面倒を見てくれた先生に代わって担当してくれた先生は ひよぽん

撮られたくない写真を

ひよぽんが通うデイケアで、夏祭りが開催されました そういうとき、施設の人は様子を写真に撮ってホームページに載せたりします デイケア施設を使う時に予め「写真を撮って掲載してもいいですか?」というアンケートが書面でありました ひよぽんも私も、写真が嫌い だから撮ってほしくもないし、掲載なんてとんでもない そんな訳でひよぽんは「許可しない」を選んでいました 夏祭りは3日間あって、ひよぽんは3日とも参加 それなりに楽しんだみたいでした 写真を撮ってもらってもいいと思うんだ、ひよ

喋れないからって全然判らない訳じゃない

ひよぽんと、あるヘルパーさんとの相性が悪いのは感じていました でも昨日、流石に無理だろうと思って事業所に連絡しました 出来れば避けて貰えませんか? ひよぽんはコミュニケーションが難しいのですが どうしてもそのヘルパーさんにはそれが判らない ペラペラペラッと早口で話しかけてきたり 返事できないようなことを聞いてきたり ひよぽんの凄く近くで見張るようにしてたり それはまだ判るけど マスクを顎にかけて仕事するって ひよぽんから聞いてそれは駄目だと思いました ひよぽんのことバカ

苦しみの逃し方

ひよぽんは毎日苦しいです 伝わらないストレスは凄く重たいです イライラすることもあるし 沈み込むこともあります それを見ている私も辛くなります 話せなくても、その苦しみはある程度わかる、伝わって来るのです ひよぽんは泣かないけど私は泣きます 時には声を上げてわあわあ泣くこともあります 私は苦しみを涙で洗い流します それによって苦しみが本当に失くなるわけではないけれど それでも何故か浄化されるような感じがします ひよぽんが入院してから今まで、 苦しいことはいっぱいあったけ

八つ当たりに反省

ひよぽんが悪い訳じゃないのに、 またひよぽんに怒ってしまいました 私にのしかかってるストレス 仕事のこと、お金のこと 自分の時間がないこと でもひよぽんと一緒に暮らしたいこと ずっと黙ってたけど、まるで爆発するかのように ひよぽんにぶつけてしまって そんなこと言われても困るよ なんとかするためには死ぬしかない、と ひよぽんは困惑してた そうだよね そう言うと思ってた だから黙ってたのに、なんてことをしてしまったのか でも、お金ないのって、ほんと不安なの 心も不安定にな

喋れないマイナスは正当に評価されない

先日、ひよぽんの身体障害者手帳申請に行きました お医者さんの意見書を持って 特に封されているものでもなかったので、中を見ました 先生の意見書は「肢体不自由用」でした 総合所見 右上肢機能全廃(2級) 右下肢機能全廃(3級) それで障害の等級としては1級相当と そうなんだ 一番辛いと思ってるのは言語障害なのに ここにそれを書く必要はないんだ 肢体不自由用、だから、書かないのかも知れないと思ったけど コミュニケーションが取れないということは、介護認定の時も軽視されてた 嘘

本当は料理したい

一緒になってから、ひよぽんは主夫でした もとからそうだった訳じゃない、 もともと仕事をしてました だけど、一緒になるとき、遠いところにいたひよぽんがうちに越してきてくれて ひよぽんはその時仕事をやめて主夫をしてくれることになりました 家のことはなんでもお任せ 私は家事など一切せぬ大黒柱 とはいえひよぽんも、料理経験は惣菜コーナーのアルバイトくらいで 特別得意って訳じゃなかったと思う ひよぽんはコンロの前で鍋ふりのジェスチャーして 「料理したい」 「はいどうぞって出した

ちょっとしたことが幸せ

今日は午前半休の日 気になっていた子宮体がん検査の結果を聞いて安心して、 身体障害者手帳の申請をして、 簡易書留を出して、 ひよぽんの好きなおつまみなどお買い物をして、 ひよぽんの寝具を洗って乾燥させて、 米粉パンを焼いて、 ポテトサラダを作りました すごくいろんなことが出来た、半日で こうやって記録を残すことまで出来ました 幸せ すごく幸せ こんなくらいのことで、幸せだって思えるなんて それこそ幸せ

多くを求めているのは自分のほう

ひよぽんが更に怒鳴らなくなりました もともとちゃんと考えられる人です 怒鳴っても何にもならないから、怒鳴るのをやめた ひよぽんはその時出来るベストを求めます 前からそう もっといい方法 もっと安い方法 もっと効率的な方法 なとなど ひよぽんにイメージ出来ても私には出来ないこともある そもそも私にはイメージ出来ないことも なるべく意に沿いたい そして怒鳴られたくない だから何度も話しかけて確認して確認して それが結局直前でだめで、めちゃくちゃ怒られて 理由を聞かれてその理