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ゲー選かけ流しvol.12 『ピクロスS NAMCO LEGENDARY Edition』
ゲームの選評を気の向くままにチビチビとかけ流す、ぬるま湯スペース。
今回は『ピクロスS NAMCO LEGENDARY Edition』。
前回(Logiart Grimoire)が変わり種のピクロスだったのに対し、こちらはオーソドックスなピクロスSシリーズ。その中でも、セガに続いてナムコのIPとコラボレーションしたのが本作。ナムコのゲームに慣れ親しんだプレイヤーにとっては垂涎モノの本作についても選評をまとめる事としたい。
イラストロジックの主流と亜流を遊べる各種モード
本作は『ピクロスS NAMCO Legendary Edition』と銘打っており、ベースはジュピターのピクロスSシリーズそのもの。各種モードは下記の通りとなっている。
<ピクロス>
ピクロスシリーズの基本となるモードで、一般的なイラストロジックと同じルールとなっている。そのため、他のイラストロジック系ゲームの経験を活かせるし、本作で習得したノウハウは他のゲームでも活かす事ができる。
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ファン至福のひととき。
確定行・列の強調表示、ミス時の訂正など、各種アシスト機能も完備されているので、初~中級者は必要に応じて利用するのも良いだろう。
<メガピクロス>
通常のピクロスルールに加えて、隣接する2列にまたがった数字が登場し、やや変則的なルールに基づいて塗る場所を特定していくモード。
慣れるまではやや時間がかかるものの、メガピクロスならではのロジックで確定マス(×)が分かるようになるので、本モードならではの楽しみ方がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809435626-cjjwpdfPyy.jpg?width=1200)
確定マスを見つけるノウハウの幅広さが伺える。
なお、ピクロスSシリーズのメガピクロスは完成図がノーマルのピクロスと共通である。
<カラーピクロス>
通常のピクロスルールに加えて、複数の色を組み合わせながらマスを塗っていくモード。色が違うと数字と数字の間に確定×が入らないなど、細かな違いがある。
こちらも色が違う事によって確定マスが特定できるロジックが存在するので、ノーマルのピクロスとは一味違った頭の使い方が要求される。
問題数はやや少ないものの、完成図はささやかにアニメーションをするので、クリア後の見栄えは良好。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809527357-LsjrAjkZPz.jpg?width=1200)
グリグリドットがアニメーションしてくれる。
<クリップピクロス>
縦横のサイズが色々と異なる沢山のピクロス問題を解き、最終的に大きなピクロスイラストの開放を目指すモード。ルールは通常ピクロスと同一。
全5問ではあるものの、1問あたり50以上のピクロスを解く必要があるため、思った以上にボリューミー。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809609160-Giet16q3Hv.jpg?width=1200)
ピクロスを解く事でクリップピクロスの問題が
徐々に開放されてゆく。
サイズは問題によってまちまちなので、結果的に他のモードよりもメリハリが効いていて楽しい。また、特大サイズのイラストを拝めるので、ご褒美感も上々。
<エクストラ>
30×30、40×30の作中最大サイズのピクロスを解くモード。ルールは通常ピクロスと同一。かなり文字が小さいので視認ミスと操作ミスには注意が必要。長期戦を要する一方、クリアした時のカタルシスも大きいモード。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809661561-MewkX4a7TB.jpg?width=1200)
そのぶんクリア後のドット絵もビッグサイズ。
上記のモードはいずれもピクロスSシリーズではおなじみの構成。本作を遊べば同じプレイフィールで他のシリーズ作品を楽しむ事ができるので、ピクロスそのものが気に入った場合はそちらに手を伸ばしてみるのも良い。
やり込み要素としては全問ノーアシストでクリアして専用の勲章マークをゲットすること、素早くクリアしてトータル時間を縮めるタイムアタックと言ったところ。やり込み要素としてはささやかな部類だが、プレイ時間を加味すれば、一通りクリアするだけでお値段以上のボリューム感があるゲームである。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809737392-Yj3cg3vXQC.jpg?width=1200)
普段アシスト有りの勲章ばかり集めてる筆者も
ナムコ愛でここまで頑張りました。
ナムコキャラ満載のイラスト群
本作はセガメガドライブエディションに続きメーカーコラボであるため、ナムコのIPに基づくキャラクターが目白押しとなっている。80年代のナムコのゲームをモチーフとしたドット絵が満載。
ナムコの黄金期と言えば80年代アーケードゲームのシーンが有名。一方、本作はNintendoハードという事で、ナムコの家庭用(ファミコン版)のゲームがモチーフ。
アーケードのIPを期待していた人は当てが外れたコラボかもしれないが、移植であれ家庭用オリジナルであれ、ゲームやドットの魅力が色褪せる事はないので、ファミコン時代のナムコのゲームを堪能したプレイヤーを中心にオススメしたい作品。
![](https://assets.st-note.com/img/1718807728813-oWyQCU1NVh.jpg?width=1200)
思われるものも完備。なので、金髪ワルキューレ。
ありがとうございます!ありがとうございます!
ピクロスを解いている間に流れるBGMは4曲から選択可能。いずれもNAMCOTブランドのゲームのBGMが使われており、思わずニヤリとしてしまう。
あえて欲を言えば、問題を解いた時のジングルはピクロスS標準ではなく、再生中のゲームのクリアジングルにして欲しかったかな、というところ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718809839994-ehxa76AQbi.jpg?width=1200)
いずれもナムコの名作に収録されている名曲。
ピクロスもナムコのゲームも好きな筆者の欲目から見て気になる所はあれど、ベースのピクロスはジュピター製の安定したクオリティ。ナムコのドット絵も原作を彷彿させる出来栄え。BGMとの取り合わせも相まって目と耳の保養となっている。
おわりに
本作はゲームメーカーコラボの新作として、ナムコファンへのサービス精神に満ち溢れたゲームだった。ピクロスかナムコ、どちらかが好きな人には特に強くオススメしたい。
解いている最中に「これはどのキャラだろう」とソワソワしながら遊べるのは、こういったコラボならではの魅力であると思う。
気が早い話ではあるけれど、次のコラボが待ち遠しくてたまらない。本作を一言で言い表すならば、
ついついおかわりが欲しくなるピクロスの定番コラボメニュー
である。
遊んだプレイヤーがピクロスもナムコも両方好きになる事を願って、本作の選評の締めとしたい。
今回の選評は以上。
次回もよろしくお願いします。
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