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【小説】

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アマチュア時代の小説ないしそれに類するもの、いわゆる物語をまとめたものです。
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記事一覧

【短編】パイロン・ニャッギ

いいか、ロケット。 ニャッギはチームワークのゲーム。 視野を広く持て。ニャッギだけじゃな…

cobkubo
2年前
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【掌編】自業と自得の話

「彼は無錫(ウーシー)、一流の暗殺者だ」  おれはできるだけ声色を変えないように、ひとつ…

cobkubo
3年前
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【掌編】ヨギと会う

8月8日、大潮様の祭りの日。 ぽつぽつと花火が夜の浜を照らし出すころ、僕はヨギに会いに行く…

cobkubo
4年前
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【掌編】あまい黄昏

「わ、わ。ショウくんすごい。 えーっ、すごいいい香りィ。どこで手術したの?」 「えへ。ゆう…

cobkubo
4年前
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【掌編】セクハラ専務

「ねえ君ほらここの数字をごらんなさい。ぼくが先週もさんざん注意したところがなおっていない…

cobkubo
4年前
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【掌編】アリと銀の瞳

「…ふうん」 倉戸はスーツケースに詰まった札束の中からひとつを無造作に手に取り、ざっくり…

cobkubo
4年前
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【掌編】やつがにでら

正月も3日目だというのに八ツ蟹寺はすげえ人だかりでごった返している。蟹神様に縁起かつぎに来るなんてのは忌浜の貧乏漁師ぐらいのもんだと思っていたが、今年は隣駅の爆煙稲荷にニトロを奉納したバカがいて詣で客もろとも派手に吹っ飛んだらしく、そのアオリを食って八ツ蟹寺にも人が流れてきたらしい。 いつもは閑古鳥のこの寺にここまで人が並ぶのは初めての話ではないだろうか?別に繁盛するのはいいのだが、出店で焼きガニを売っている飯田飯店の親父のホクホク顔だけは俺は我慢ならなかった。あの出店は揚

【掌編】猫林

猫守神社の境内の裏には鬱蒼とした竹林が広がっていて、地元では馴染みの場所で猫林と言えば通…

cobkubo
4年前
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【掌編】薬鳥

「鳥葬というものをご存知ですか」 球江先生は憔悴にすっかり落ち窪んだおれの目を覗き込んで…

cobkubo
4年前
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【掌編】3/16 TRPGオフセレポ@ナイン

待ち合わせを平日の午前にしておけば人も少なかろうと思ったのだが、 その日はサンシャイン通…

cobkubo
4年前
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