打ち勝て!勝ち抜け!



コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、茂手木浩司さんの本『臆病なワルで勝ち抜く! 日本橋たいめいけん三代目「100年続ける」商売の作り方』について、記します。

池波正太郎先生の本に、複数、東京・日本橋 たいめいけんの名前が出てきます。
私も、03年ほど前に、やっと食べに行くことができました。
タンポポオムライスです。

そのシェフの茂手木浩司さんの本です。

東京の飲食店と言えば、競合多数のレッドオーシャンです。空腹を満たすことだけなら無数に選択肢があります。
そんな中で、日本橋で洋食店を祖父・父と受け継いできた茂手木さん。

特に印象的なフレーズはこれです。10ページの、

「変化を受け入れつつ、守るものは守る---
非常に難しいことですが、『たいめいけん』を守るには、こういった精神が必要です。」


これこそ、まさに、先日申し上げた"伝統"なのかなと。何もしなければじり貧になる。大変なことです。

リニューアルした結果、不評だったというケースはたくさんあります。
それでも、先のために変わっていかないといけない。一寸先は闇でありながらも、前進しかありません。

また、人材の流動化に肯定的だったことも共感を得ました。
将来、独立したシェフが、かつてたいめいけんで修業していたと話せば、それがたいめいけんの知名度や評判の向上につながるということです。

プロ野球の例で恐縮ですが、2007年オフに和田一浩が西武から中日に移籍決定した際に、西武球団の社長が、中日での活躍が西武の評価につながるとコメントしていたことを思い出しました。

他、家業を継ぐいろいろな大変さに対しても、多様かつ明確な考えで前向きに向き合っている様子がうかがえ、応援したくなります。
MAXキャッホーと言うのは簡単かもしれませんが、裏でも言っているわけがありません。

その茂手木さんですが、先日、肺がんを公表されました。


ただでさえ老舗洋食店三代目のプレッシャーも大きい中、2020年の環境激変。身体に来るダメージは相当なものだと推察します。

また、元気に厨房に立って、私たちを五感で楽しませてくれる日を楽しみに、私も日々勤しみます。

ありがとうございました。

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