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中日ドラゴンズイケメンコンテストの行く先

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球中日ドラゴンズのイケメンコンテストについて、記します。

プロ野球中日ドラゴンズは近年イケメンコンテストを実施しており、ファンが投票して上位受賞者を発表しています。
プロ野球はライブエンターテイメントです。”推し”いう言葉があるようにアイドル歌手のように応援する文化ができてきています。
その結果ファンができ、グッズが売れて利益になるということで中日球団も毎年行っているのでしょう。
イベント開催の記事に、”毎年好評の”という文字の記載もあります。

2022年は梅津晃大、根尾昂、岡林勇希、柳裕也、小笠原慎之介が選ばれました。

プロ野球選手のルックスを主眼に人気投票イベントを行っている球団は、中日だけではありません。
セ・リーグだと東京ヤクルトが“イケメン総選挙”、パリーグだと北海道日本ハムが”友達or彼氏にしたい選手権”といった類推イベントを行っている例はあります。

私は、(特に中日ドラゴンズの)ルックスを主眼に置いた人気投票イベントに対しては現状のままでいいとは思っていません。

野球をする職業の人たち

中日ドラゴンズに焦点を当てて書いていきます。
私の推測ですが、2007年~2018年に選手として在籍した浅尾拓也が球界トップクラスのイケメンだと評判になり、特に中日ファンの女性人気がとんでもないものだった成功体験に基づいていると見ています。
中日の観客動員数が減る中での明るい話題でした。

加えて、世間のいわゆる”推しエコノミー”の流れもあるはずです。48グループの総選挙が話題になるのが一例です。
浅尾が中日に残した伝統と言えます。
ビジュアルも非常にレベルが高いとその点を評価するファンも多いとわかり、球団の収益にもなるので毎年ドラ恋グッズを出してイベントを実施しているのだという仮説が立ちます。

ただ、考えてみると、これは愛知県育ちの速球派投手がいて、顔がたまたま整っているというだけです。
浅尾の努力は、イケメンになるためのもの以上にプロ野球選手になるためのものの量の方が多いはずです。

そもそも、プロの野球選手です。プロのモデルではありません。野球の実力が第一です。顔や体形はその次です。
野球の実力以外での数値化した評価要因を出して、選手のモチベーションに悪い影響が出ないか心配になってしまいます。
それを言ったら48グループの総選挙も歌がうまい順番のランキングじゃない、そんなもんだとなりますけれども。

私がプロ野球オタクだからか、野球の実力が直接関係しない評価イベントを公式が運営することには違和感があります。
2020年代になり、今まで恒例だった大学や自治体のミスコンテストが廃止になりつつあります。

中日ドラゴンズイケメンコンテスト、このままの形で続くことには疑問符がつきます。

選手がイケていると思うファンはどんな姿なのか

私が個人的に思っているのは、中日ドラゴンズの選手のビジュアルコンテストを継続するなら、中日ドラゴンズのファンのビジュアルコンテストも開催すべきだということです。

どういうことかと言いますと、ドラゴンズファンコンテストとしてかっこいい&かわいいに自信がある人を毎年募集する。
さすがに書類選考(SNSハッシュタグでも可)などのふるいがけを行っていくことは必要ですが、ファイナリストはポストシーズンのファン感謝イベントでその年の上位イケメン選手が審査員を務めて順序付けする。
ファンが選手のビジュアルに投票するイベントがあるなら、逆に選手がファンのビジュアル(球団応援グッズ着用必須)に投票するイベントがあってもいいということです。
ファッションショーの要素があります。

上位特典として、来年度の始球式を務める権利のほか、球団グッズの着用モデルを務める権利を付与するといったことが考えられます。
特に、中日ドラゴンズオンラインショップのユニホーム販売ページは単にユニホームの画像だけなので(少なくとも中日は)、着用モデルがいると違ってきます。
その門戸を一般の中日ファンに広げるということです。

また、この類のイベントでの受賞歴ができれば、他にファッションモデルでの仕事のオファーが来る可能性があり、PRと上位特典次第で大いに盛り上がるイベントになると考えています。

最後に

「イケメンコンテストしないとお客さん来なくなったってことだよね」

と私は野球好きの人と話していました。
野球の実力の方が大事です。ビジュアル磨くのは、結果的にそうなった、ということでないといけません。
イケメンコンテストはあくまでも箸休めであるべきです。

そうは言っても、これで毎年話題が生まれ、”推し”を応援することにお金を使う層は存在します。
野球をするとは言えライブエンターテイメントです。その要素を否定はしません。
需要があって事業として成立するから続いている。私は全面的に賛成はしていませんが、納得しがたいからこんなことやめろと言っているわけではありません。

ただ、賛否両論が生まれがちなビジュアル評価のイベントを行うのなら、一方的ではなく双方向であるとなおいい。
ファンと選手が相互に盛り上げていくことができますし、個人のキャリア形成の点からもぜひ実現してほしいと思っています。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。