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「コア学×被害者意識を ⼿放す」第14回コア学ゼミ(2020年10月)

この記事は

毎月開催されるコア学研究所の講義を書き起こししたテキスト(有料記事)となります。コア学研究所プレミアメンバーには毎月読むテキストとしてPDFをお送りしております。

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『被害者意識』と『特別意識』

今回のテーマは「被害者意識」です。私達は被害者意識モード、別名サバイバルモードと呼ばれるものを持っています。


サバイバルモードは本当に巧妙にできていて、何かのスイッチによってサバイバルモードが起動すると、理性脳と呼ばれる物事を客観的にとらえる脳みそが一旦停止して、情動脳とか原始脳と呼ばれる脳みそが優位になって、逃げるか戦うかのモードに急に入ります。


サバイバルモードの前提は逃げるか戦うかなので、自分を攻撃してくる存在とか自分は攻撃されている前提でしか物事が見られなくなってしまいます。これが被害者意識モードと呼ばれる根本の仕組みになります。


疲れているとき時や自律神経が失調しているときは脳みそがバグを起こしやすい状態にあります。元気なときや健康なときはちょっとのことでバグが起きたり狂ったりすることはありませんが、調子が悪いとき、たとえば気圧の変動や敏感な人だと音とか光とか、外的な環境によってもサバイバルモードが発動しやすくなるわけです。なので必ずしも心やメンタルの問題ではないし、むしろ8割9割はメンタルの問題じゃないよと、私はお伝えしています。


自分は誰かに傷つけられているとか、自分は誰かに大切にされていないと感じるとかも被害者意識モードなので、自分のせいにしたり自分が悪いんじゃないかとかとらえたり必要はありません。


被害者意識っていうと、自分が何かされるってイメージされるかもしれませんが、被害者意識モードにもいろいろあって、加害者側に立つことで被害者をやるというバージョンもあります。何でもかんでも私が悪いの…と加害者意識モードになるのも、もとをただすと実は同じところから生まれています。


今回ポイントとなるキーワードは『被害者意識』と『特別意識』です。たとえば誰かに対して余計なアドバイスをしたり、言わなくていいことを自分の中からぐっと外に言いたくなったりする感覚も、大きいくくりでは被害者意識の一種だと言うことができます。


特別意識は表面化されている意識ですが、特別意識をもっともっと掘り下げていくと根っこには被害者意識があります。もっと言うと、被害者意識の根っこには分裂意識とか分断意識があります。自分と自分以外のものと繋がりがなくて切断とか分断されているという根底にある意識が被害者意識を作って、被害者意識がさらに特別意識を作り出していきます。


被害者意識については皆さんニュアンスを把握できてると思うので、コア学ゼミでは特別意識をメインにお話ししていきます。特別意識は被害者意識から派生しているものですが、厄介なところがあるのでこの辺りの話をしていきます。


特別意識とは何かというと、自分が特別でありたい、自分は独別な存在であるに違いないという意識のことです。表に「自分は特別な存在であるに違いない」という特別意識があるとしたら、裏には必ず「自分は特別な存在であるはずがない」という意識を表裏一体で持っています。


コアは特別意識ってものを持ってないので純粋意識ではありませんが、特別意識が自分の中にねちっこくある場合、コインの表と裏をひっくり返す感じで「自分は特別な存在であるはずがない」と「自分は特別な存在であるに違いない」という2つをあらゆる現状で何度も何度も繰り返します。仕事では表をやるけど、恋愛では裏をやるみたいなパターンです。逆の人ももちろんいます。これを繰り返すことによって最終的には特別意識を手放すことになります。


特別意識っの根っこには被害者意識があります。被害者意識のさらに根っこには分断意識があるわけです。なので、被害者意識に気付いただけでは特別意識にアプローチすることは難しくて、さらに奥にある分断意識っていうのを発見してクリアにしていくことが重要になります。特別意識と被害者意識の繋がりがどうなっているのか見ていきます。


まずは皆さん、過去でも今でもいいので自分の特別意識を振り返ってみてください。どういう風に振り返っていただきたいかというと、自分の特別意識の裏と表を発見してほしいんです。必ず両方あります。どっちかしか現れない、どっちかしか経験しないってことはありません。「自分は特別な存在であるに違いない」っていうのを何かしら友人に対してとか仕事に対してやっていて、同時に「自分は特別な存在であるはずがない」っていうのも何かでやってます。皆さんもどことどこでやっているのか発見するとすごくいいです。ちなみに私は「自分は特別な存在であるに違いない」というのを恋愛でやって、「自分は特別な存在であるはずがない」というのを仕事でやってます。

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