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自己肯定感と性格と自責の話

こんにちは、コーチの中原です。
今日は、私の24歳までの自己肯定感についてお話ししたいと思います。

自己肯定感がボロボロだった私の幼少期に興味のある方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、

  • どのようにして自己肯定感を高めたのか?

  • 自己肯定の概念を学んでいったのか?

を知っていただくことで、あなたの自己肯定感を育てる手助けになるかもしれないのでお話しようと思います。

マインドの使い方一つで、自分との関係、そして他者との関係性が大きく変わります。
人生を左右する心の使い方を一人でも多くの人に知っていただき、活用してもらえたら嬉しいです。

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自己肯定の経験がないと意味がわからない

さて、本題の私の24歳までの自己肯定感についてですが、自分を肯定する意味さえ理解できていませんでした。
私は24歳の時にコーチングに出会いました。
出会ったと言っても、当時は本を何冊か読んだだけで、本格的に学び始めるのはその5年後くらいでしたが、そこで初めて自分を肯定するという意味を知りました。

逆に言うと、それまでは自分を肯定するという概念がまったくなかったのです。
それについて考えてみると、2つの要因があると思います。
それは

  1. 両親や家族、家庭環境

  2. 自分の気質や特性

です。

自己肯定の土台は家庭環境

1つ目は、自分が育った環境です。環境というのは、両親や家族、家庭環境を指します。
私の家庭では、他者をリスペクトするとか、肯定するとか、他者の良いことを言うといった習慣がありませんでした。

このように言うと、「ひどい家庭で育ったのですか?」と思われそうですが、そうではありません。
ただ、岡山県の田舎で育ったため、町内の人は全員顔を知っているような環境で、誰がどこに住んでいるかも知っているような、いわゆる田舎でした。
家庭がそれを強調していたのかはわかりませんが、誰かを褒めるよりも、誰が何を言ったかといった噂話、とくにネガティブな話が多かったのです。

また、周りを意識するので、「こんなことをしたらご近所に笑われる」といった考えが強い環境でした。
そういう環境で育ったため、会話を楽しむということが分からず、「笑われないようにしないと…」という意識が優先されていました。

今では自然にコミニュケーションを楽しみ、「それいいですね、素敵ですね」と言える私ですが、以前は何を話していいのかもわからなかったのです。
褒めることができなかったし、恥ずかしいという気持ちが先に来ていました。
人の良いことを言うのが、むしろ裏があるのではないかと疑ってしまうほどでした。
今振り返ると怖いですが、そんな環境だったのです。

そのため、自己肯定するという経験がそもそもなく、そういう概念もなかったのです。
小学校、中学校、高校、大学の中で自己肯定ができているリーダーシップを発揮する友人もいたはずですが、自分とは別世界の人、異国の人のように感じていました。

このように、自己肯定感に関しては、幼少期の環境が非常に大きな影響を与えます。
前回の記事でも自己肯定感について書きましたが、自己肯定感を獲得するためには自己肯定感だけを高めようとする意識やアプローチは、あまり効果的ではありません。
新しいゴール設定と一緒に取り組む中で、自己肯定の必要性を認識した上で自己肯定感を確実に獲得していくことが大切です。
この自己肯定という概念と必要性がないと、なかなか理解しにくいものです。

自己肯定感が非常に高い人を周りに見つけることもあるでしょう。
今ではYouTubeなどでさまざまな人を見ることができます。
中には、ただ見ただけで「すごいな」と思う人もたくさんいます。
しかし、それを見ても自分がそうなりたいとはあまり思えなかったのが、私の24歳までの状態でした。

環境は非常に重要です。昨日の記事で具体的な方法も紹介しましたが、ポイントは経験を積むことです。
経験を通じて自己肯定の概念を学び、それを自分に染み込ませることが大事です。
自己肯定感だけを高めるのは難しく、経験とセットで自己肯定感を必要とするゴールを追い求める中で獲得していくのが良いです。

自分の気質や特性

2つ目の要因は幼少期の環境だけでなく、自分の気質や特性も非常に重要です。
私の場合、自己肯定という概念を受け入れられなかったのは環境のせいだと思っていますが、自分の気質や特性も関係していると思います。

私はイメージが強いタイプで、何かを作ろうと思ったときに、完成したイメージが頭の中にあります。
例えば、料理をするとき、最初に頭の中で全部考えます。
作ったことがないものはレシピや動画を見ますが、作ったことがあるものはメモや動画、記事を読み返してイメージで作ります。
そのイメージと実際にできたものが一致、もしくはイメージ以上でないと納得できません。
このように、自分の理想のイメージが強いタイプの人は、自分の作ったものの良し悪しの基準が自分の内側にあります。

仕事でも同じです。
クライアントが喜んでくれても、自分が納得できなければ心から満足できません。
反対に、自分が納得できれば、他者から批判されても気にしません。(プロとしての仕事は別ですが)

このような特性は、自閉症の人の考え方に近いかもしれませんが、私自身は診断を受けていません。
それでも、自分軸が強いタイプの人は、他人の意見に乗れないことがあります。

このような気質や特性を持っていると、自己肯定感の獲得に障害となることがあります。
周りから「これでいいじゃん」「よくできていると思うよ」などと言われると不満だし、納得できません。
その友達の励ましの言葉を素直に受けれ入れることが難しいのです。

反対に「ここをこうすればもっと良くなるのに」という意見の方が安心します。(自分が納得できればですが)

そのため、肯定的な意見を受け入れたり、ポジティブな感情を共有する経験が減ってしまうのです。
その結果、自己肯定感を持つことが難しくなります。

「自分は24歳まではすごい苦しかったんですよ」と言いたいわけではありません。
しかし、コーチングに出会って初めて、今の自分の仕事や勉強に向き合う姿勢も含めて認めてあげることの重要性を知りました。
それにすごく納得し、救われた感覚がありました。
自分はこれが欲しかったんだと分かったんです。

「これでいいじゃん」と言われると納得できないんですよね。
「いや、そうじゃない!」と思ってしまいます。
しかし、「この高さの精度を求めていて、しっかり継続してアプローチし続けている」と言われると、「あなたの努力は素晴らしいですよ」と感じられて嬉しく、落ち着くのです。
初めて分かってもらえたという感覚でした。

自己理解に必要なのは正しい知識

自分軸が強いのはクリエイティブな仕事に向いていたり、強みでもありますが、同時に弱みもあります。
だから自分の気質と特性を理解することが生きやすさや才能を活かすことにつながるのですが…

私の場合、それは書籍から得られましたが、人によってはプロのコーチやカウンセラー、セラピストの言葉から得られるかもしれません。
いずれにせよ、自己肯定感を理解し、心にストンと入ってくる感覚があると、一気に自己肯定の概念を理解できるのです。

今回は、私の24歳までの自己肯定感についてお話ししました。
自己肯定感はあったほうがいいし、必要だということです。

自己肯定感が低い人はそのことで悩んでいるかもしれませんが、それは自分のせいではありません。

今回ご紹介したのは私のケースですが、大きな要因は二つありました。

  1. 両親や家族、家庭環境

  2. 自分の気質や特性

でしたね。

家庭環境や親との関係性の中で自己肯定感を得られる経験があったかどうかが重要です。
その経験を基に、その概念を自分の中に作り上げることができれば、「こうやって自己肯定していけばいいんだ」と分かります。
しかし、そうでない環境や影響を受けると、自己肯定感を獲得するのは難しくなります。

自己肯定感が低いのは自己責任ではない

自己肯定感に関する議論として、「今の自分になったのは自己責任だ」という考えがありますが、私はそれを嘘だと思っています。
今の自分の行動や発言には責任がありますが、考え方や在り方は親の影響を受けています。
私たちの行動の9割は無意識で、その7割は親のコピーです。
親の影響を受けた無意識の行動が多いのです。

家庭環境も気質も自分で選んだものではありません。
それについて責任を感じる必要はありません。
必要なのは自分と自分のやりたいことを知り、適切にチューニングすることです。
それが私にとってはコーチングだったわけです。

今回は、24歳までの私の自己肯定感が皆無だったお話をしました。
今は自己肯定感ができないという人も心配はいりません。

自己肯定感は経験と体験の中で獲得できます。
正しい知識を学び、自己肯定感を育む習慣を身につければ、自己肯定感を得ることができます。

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