【今こそコーチングが必要な時代】

コーチングとは何か、コーチングを学ぶメリットを時代背景や幸せの定義もふくめてご説明させて頂きます。

□目次

1)正解(画一的な幸せ)が無い時代。
2)こんな時代だから、自分で幸せを定義する
  必要がある。
3)今、コーチングを学ぶメリット。

1)正解(画一的な幸せ)がない時代。

現代はVUCAの時代であると言われ、
※V=Volatile(不安定)、U=Uncertain(不確実)、
C=Complex(複雑)、A=Ambiguous(曖昧)、

画一的な正解が無く、予測や安定が難しい時代と言われています。

企業経営においても、長期かつ持続的な成長が確約されない中にあって、かつて「ジャパンアズナンバーワン」と言われ日本型の経営が礼賛されていた時代に三種の神器と謳われていた、終身雇用・年功序列という固定的な仕組みや考え方もそのデメリット面が目立つようになり、見直す企業が多く出てきています。

その流れの中で、個人にとっては、一つの会社に所属し滅私奉公していれば、自動的に昇進し、収入と世間的な地位を得られる時代ではなくなりました。

※30年で株価ランキングもガラッと変化しました。

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また直近では新型コロナ(COVID-19)の影響は、全産業に影響を与えており、かつてない不況が訪れるとも言われている状況です。

国の緊急自体宣言が出された事により、該当する地域の国民への外出自粛並びに飲食店をはじめとする事業者に対しては自粛要請がなされ、想定を遥かに超える形で客数の大幅な減少が起こり事業存続の危機を迎えている事業者が数多くいます。

誰がこのような展開を予測することができたでしょうか?

まさにVUCAな時代。

企業や社会といった外部の何かに依存し、そこで定義される幸せに依存し従属した生き方では、今回の様な激変によってその根底や前提が一瞬にして変わり、目の前から突如として幸せが消失する。
そんなことが現実の問題・現象としておこる時代なのです。


2)こんな時代だから、自分で”幸せ”を定義する必要がある。

前提が一瞬にして変わり、目の前にあったはずの”幸せ”が消えてしまう世の中。では何故、ある日突然目の前の”幸せ”が消えてしまうのか?

それは、外部に”幸せ”の要因を求めるからです。

「幸せのメカニズム」※前野隆司著、の中で著者は“幸せ”について下記の様に説明をしています。

 幸せには、長続きしない幸せと長続きする幸せがあります。長続きしない幸せは「地位財」による幸せです。地位財とは、金、モノ、地位など、他人と比べられる財です。ダニエル・カーネマンらは、感情的幸福は、年収7万5000ドルまでは収入に比例して増大するのに対し、7万5000ドルを超えると比例しなくなる、という研究結果を得ています。一定以上の経済的な豊かさやモノの豊かさは、必ずしも幸せをもたらさないのです。
 一方、長続きする幸せは「非地位財」による幸せで、ここには環境に恵まれている幸せ、健康である幸せなどのほかに、「心の要因による幸せ」が多く含まれています。私は因子分析によって、心の要因による幸せを「4つの因子」に整理しました。この4つを満たせば、私たちは長続きする幸せを手に入れることができます。
 では、その4つの因子をご紹介します。1つ目が、「自己実現と成長」の因子。夢や目標ややりがいをもち、それらを実現しようと成長していくことが幸せをもたらします。2つ目が「つながりと感謝」の因子で、人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、親切な行為などが幸せを呼びます。3つ目は、「前向きと楽観」の因子。自己肯定感が高く、いつも楽しく笑顔でいられることは、やはり幸せなのです。4つ目に、「独立とマイペース」という因子があります。他人と比較せずに自分らしくやっていける人は、そうでない人よりも幸福です。
出典:https://www.recruit-ms.co.jp/research/2030/opinion/detail29.html

ここで重要なことは、「地位財」の様に外部に求める幸せは持続せず、「非地位財」の様に心の内面に求める幸せは長続きするという点です。

持続的な”幸せ”(well-being)とは、外部から与えられた価値尺度から幸せを得ようとするのではなく、心の内面にその”幸せ”を求めた場合に得られるということです。


3)今、コーチングを学ぶメリット

Coaching(コーチング )とは、”目的地まで導く”ことです。

元々の語源は、ハンガリーにあるコチ村という村で馬車に繋ぐ乗り物を作っていたところから派生して、馬車をコーチと呼ぶ様になったところから来ています。馬車の役割は目的地まで人を運ぶこと。

ここから派生して”人生の目的地まで導く人”のことをコーチと呼ぶ様になりました。

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コーチングにおける大前提は、”ゴール(目的地)が存在すること”です。

ゴールが無ければ、どんな優秀なコーチでも相手を導くことはできません。

これは、「セルフ・コーチング」といって自身をゴールに導く場合にも一緒です。ゴールが無ければ導けません。

ゴールとは、他人から与えられるものではありません。
クライアント自身が”自身の人生において何が・どの様な状態が幸せか?”という壮大な問いに対する仮の答えとして導き出されるものです。

コーチングを学ぶ事によって、どの様にゴール設定をすればいいのか、またそのゴールに向かうマインドをどの様に作っていくのかを身に付けることができます。

人間のマインドは「ゴール」を設定すると、自動操縦装置の様に働きます。
例え、船が大波や風に煽られて一時的に航路から外れたとしても、ゴールに向かう様に軌道修正します。

不安定で、不確実な時代。
ゴールが無い生き方とは、他者や環境という外部のものに右往左往する人生を意味します。

一方で、ゴールを持つことが、貴方の人生に創造性とエネルギーを与え、外部の環境への対応力や影響力を与えてくれます。

次回、以降はコーチングの実践方法を書いていきます。
読むだけで、コーチングが理解でき、日常が豊かになるようなnoteを目指して参ります。

[執筆]佐藤光司(Coaching4U認定コーチ補)/[監修]渡邊佑(Coaching4U代表・苫米地式コーチ・TICE式コーチ)

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