仁和寺かあちゃん
先日、東京に行きました。
途中で合流した娘と共にマヤ文明の展覧会やってる!と意気投合。
用事(今回の上京メインイベント)そこそこに
日曜日行列と人波を縫って、東京国立博物館を一日かけて鑑賞し、
クタクタで帰阪しました。
帰宅後、新聞の文化欄を読んでいると、
「古代メキシコ展、大阪で巡回展を行う」
との記事。
あの灼熱の1日は何だったのかと娘と2人、脱力してしまいました。
そんなとき息子が一言、
「仁和寺かあちゃんだね」
これは徒然草「仁和寺にある法師」に由来。
中学2年国語で習います。
「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」
(何事にも教えてくれる人はいて欲しいものだ)
ああ、そのことだな、と一瞬で理解できます。
「下調べしたらよかったのに」とストレートに言われたら腹が立ちますが「仁和寺かあちゃん」
と言われると、苦笑いしかでません。
故事になぞらえることで柔らかく伝わります。
メタファの効能を再認識した出来事でした。
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