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ラグビー・オフシーズントレーニング: イントロダクション by Ashley Jones

(執筆時点:1月8日)今週から開幕のリーグワンにも関わらず、もうオフシーズンのことを書いています!笑

ほんの2−3日前に我々の業界で伝説的なS&Cコーチ、Ashley Jonesから彼のブログを日本語訳してくれないかと頼まれ、二つ返事で'Yes'と答えました。

本稿筆者:Ashley Jonesってどんな人?


"Ashley Jonesは日本のラグビーとも関係が深く1999年にサントリーサンゴリアスの、そして2008−2013にはサンヨー/パナソニックのパフォーマンスコンサルタントとして関わっています。そして、20年以上S&Cコーチとして世界トップレベルのラグビーチームで結果を残しています。彼が関わった代表チームはオールブラックス、ワラビーズ、スコットランド、そしてサモア。プロクラブチームはクルセイダース、エディンバー、ステイドフランセー、そして(現在は)MLRのヒューストンセイバーキャッツ。(佐々木より)彼のS&Cとしての知恵は本当に素晴らしいものがあります!是非とも学んで言ってください!" 

原文:Programming for a Full-Off Season 

このポストにあたっての注意


*原文は全て英語になります。

**このラグビーのシーズンは彼が所属しているアメリカのMLRのスケジュールを元にしています。

***和訳にはかなり意訳も入っています。英語ではこういうが、日本語ではこういうと意味が通りやすいという場面がやはりでてくるので。もし不自然に感じた方は是非ご連絡をください。もしくは原文を読んでみてください。

****補足は(佐々木)としています。

イントロダクション

今からここに書くのは、オフシーズントレーニング計画のテンプレートになります。これをMLRでプレーオフを逃したチームに役立ててもらえれば幸いです。またここに書いてあることの全ては出来ない、もしくはやる必要がないかもしれないけれども、多くの競技のオフシーズントレーニングに役だと思っています。もし他の競技でこのテンプレートを使う場合、重要な事はトレーニングブロックの期間を調節し、また場合によっては、特に時間が限らている場合は、やらなくてもいい箇所も出てくるかもしれません。

オフシーズンの休養について

レギュラーシーズンが終わって選手達に必要な完全休憩は2週間だけでいいでしょう。この結論に至ったのは経験からのことです。過去30年間私の選手達から最終戦を終えてから約2週間後に連絡が入り、オフシーズンのトレーニングをどうするべきかを一緒に考えてきました。特別な理由がない場合、例えば怪我などにより完全復帰が必要な場合など、を除き、2週間は肉体的には十分な休憩です。

私の経験ですが、競技から離れることによって競技をすることから生まれる精神的な疲労や心身を常にラグビー集中することからくる疲労を取る必要があります。、そして個人的にはこの競技からの精神的休養は少なくとも6週間かかると考えています。

本稿の大枠・タイムライン

以下を例として各トレーニングブロックの期間と各ブロックでやることの優先順位を紹介していきます。内容に関してはこのどんどん広げていきます。

タイムライン例:*アメリカMLRのタイムラインが基準です。
キーとなる日:内容:期間

7/15:最終戦

7/16-8/1 : 完全休養 :2週間

8/2-9/5 : Phase I (フェーズ1) :5週間

9/6-9/12 : アクティブレスト: 1週間

9/13-9/16: Phase II (フェーズ2) : 5週間

10/17-10/24:アクティブレスト: 1週間

0/25-11/28: Phase III (フェーズ3): 5週間

11/29-12/5:アクティブレスト: 1週間

12/6-12/24 : Phase IV (フェーズ4) : 3週間

12/25-1/2 : アクティブレスト: 1週間

1/3: プリシーズンスタート!!

ポイント

(佐々木がまとめました。)

1) 肉体的疲労をとるため完全休養は2週間前後で十分(もちろん例外あり)
2) 精神的な疲労をとるラグビーからの休養は少なくとも6週間は必要
3) 必ず大枠を決めておくことが大事。


今回はここまでです!次はフェーズ1の説明になります!

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