職場にいる苦手な人
今僕が働いているテニスクラブのヘッドコーチは、とてもいいコーチなんだと理解している。僕らは年齢も近くて、テニスコーチという仕事に情熱を傾けているのがヒシヒシと伝わってくるので尊敬もしている。
でも、彼のことがちょっとだけ苦手です。
彼が「いい人」か「悪い人」とかそんなことは一切関係なくて、むしろ彼はとてもいい人。でも、なんだか苦手。
僕が苦手とするバイブスを、彼は放っているとでも言いましょうか。
彼はとても自分に自信がある人間。たぶん誰と話すときでも胸を張ってしっかりと喋れるタイプ。リーダー向きというか、グイグイと人を引っ張っていけるような人なんだと思います。筋肉もムキムキで背も高い。女の子に人気ありそうなイケイケなやつなんです。
たぶん、そんな彼の「マッチョ」な感じがちょっと苦手なのかもしれません。
ついでに言うと、彼のテニスコーチとしてのスタイルも少し苦手。
亭主関白的なスタイル。「俺の言う事が絶対だし、間違いなく正しい。だからお前らは俺に着いて来い!」みたいな。
僕はこれがどうも苦手で。
もう一度念押しとして書いておきます。僕は決してこの人のことが嫌いじゃないです。むしろ尊敬しているし、とてもいい人だと思っている。
でも、苦手なんです。
実は、自分の周りの人たちを苦手かどうか、という尺度で見始めたのは最近「仕事の辞め方」という本を読んだから。
この本は放送作家の鈴木おさむが書いた本で、その名の通り仕事の辞め方についての本。
この本のなかでは、「好きか」「嫌いか」ではなく、苦手かどうかというレンズで職場の人たちを見てみてはどうだろうか、という内容の部分があって。ちょっと苦手な人って、普段気づきにくいかもしれないけど、案外ストレスに繋がっているかもよ、というようなことが書かれていました。
これを読んで、「あっ、」と思ったわけです。
ちょっと苦手な人というくくりで見たら、職場に苦手な人ってまあまあいるかも、と。
そんな経緯で上に登場したコーチのことについて書いたわけです。ただ愚痴を書きたかったわけでは決してありません。
苦手かどうかという人の見方は、裏を返せば自分を苦手だと思っている人もまあまあいるかもしれないなあ、ということにも気づきました。
別に、だからといって周りの人たちにヘコヘコする気はゼロ。でも、自分の身の振り方、言動、行動、自分が他人にどう映るのか少し意識しようと、裾を正した感じです。
思春期のときの、周りからどう思われてるか気になってしょうがないっていう、自己肯定感に直結しているようなのとも違います。
要するに僕がここで言いたいのは、自分を俯瞰する能力のこと。
「他人の振り見て我が振り直せ」ならぬ、「自分の振り見て我が振り直せ」。
とりあえず、髭を剃って清潔感を出そうと思います。
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