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【5】 何を重要だと思わされているか?

RASは自分にとって重要な情報だけを通します。
そして、RASを通り抜けなかった情報はスコトマとなって知覚されません。
RASを通り抜けないものは、本人にとって存在していないことと変わりありません。
だから、何が自分にとって重要な情報となっているかを把握し、場合によっては自分自身で重要度を修正する必要があります。
なぜなら、ものごとに対する重要度は、自分以外の存在によって決められたものである可能性が非常に高いからです。

何が自分にとって重要であるかは、子どもの頃に、親や先生といった大人から刷り込まれてきたものが多いです。
また、ある程度大きくなってからは、友人やメディアによって、重要であると思い込まされたものが多くなります。

たとえば、「有名企業に入ることが重要だ」と刷り込まれているケースは、非常に多いと思います。
そうなると、就職先を決める際に、有名企業以外の選択肢は全てスコトマとなります。
つまり、有名企業以外の選択肢を考慮することすらせず、有名企業のなかから就職先を選ぶことになるのです。
しかし、その中には、農業を天職と感じ才能を発揮するような人がいるかもしれません。
あるいは、心の底では学校の先生になりたいと思っている人もいるかもしれません。

本来、職業に限らず、やりがいを感じたり、好きだと感じることは、人それぞれ違うはずです。
しかし、他人の言葉を受け入れ、自分にとって何が重要かを思い込まされている場合、本当にやりたいことがスコトマとなって認識できなくなっている可能性があります。
そうなると、違和感や不足感を感じつつも、「これが重要なことだ」と自分に言い聞かせながら日々を送ることになります。

だから、誰の言葉に耳を傾けるかが重要です。

親や友人の意見だからといって無批判に受け入れるのではなく、「本当にそうか?」と批判的になることが大切です。
専門家や権威の意見であっても「自分はどう思うか」を考えることが大切です。
それが、自分の人生を自分でコントロールする鍵です。


ワーク
テレビや新聞の言説に対して、「本当にそうか?」と疑問を持ちながら触れるだけでも外すことができるスコトマがあります。
疑問を持ちながら情報に触れることができたら、今度は、メディアの主張に対して反論を思い浮かべながら情報に触れみましょう。

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