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【6】 信じていることしか見えない
私たちは、様々な物事に対して「それはこういうものだ」「それはこうあるべきだ」という信念(belief)を持っています。
本当に物事がそうであるかとは別に、各個人が「これが真実である」と思っていることです。
それは「目上の人のいうことは聞かなければならない」「コーヒーは健康に良い」「自分は社交的な人間だ」といったあらゆる信念です。
この「個人が真実であるべきだと考えているすべてのことがら」をリアリティ(reality)と言います。
リアリティは、思考や経験が積み重なって出来上がります。
何度も人から聞かされたり、自分のなかで繰り返し考えたり、何回も経験することによって、リアリティが形成されます。
そして、私たちのマインドには、このリアリティが真実であることを証明しようとする働きがあります。
「自分の考えが正しい」ことを証明しようとするのです。
そのため、マインドはリアリティに合致する情報だけを取り入れ、合致しない情報は除外してしまいます。
つまり、RASはリアリティと一致する情報だけを選別して知覚させ、それ以外の情報をスコトマにしています。
私たちは「真実」と信じていることしか知覚していないのです。
ワーク
自分の信念をひとつ取り上げ、その根拠や理由をいくつか列挙してみます。
次に、その信念を否定し、否定した内容の正しさを証明する根拠や理由を考えてみます。
根拠や理由は、本当にそうであるかは気にせず、思いつくことをあげてみてください。
たとえば、「コーヒーは健康に良い」という信念を持っている方は、まずその根拠を列挙します。
次に、「コーヒーは健康に悪い」という内容の正しさを証明する根拠を列挙します。
思っていたほど信念に根拠がなかったり、信念を否定した内容にも根拠が意外と見つかることに気づくかもしれません。
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