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コーチングの基礎

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ルー・タイスのコーチング・プリンシプルに基づいたマインド(脳と心)の仕組みと上手な使い方について説明しています。各記事には1つのテーマの解説と、それに対応するワークが含まれていま…
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#アファメーション

【15】 無意識の自動的な処理とフリー・フロー

私たちは、日常生活の多くを無意識の判断(アティテュード)と無意識の行動(ハビット)という自動的なプロセスに任せています。 これらのマインドの機能のおかげで、私たちは多くの行動を無理なく、努力せずに行うことができています。 この無意識から生まれる無理のない自然な判断や行動を、フリー・フロー(free-flow)といいます。フリー・フローで行動しているときは、努力感はなく、自然に振る舞うことができます。 問題なのは、アティテュードもハビットも、情動記憶の影響を強く受けている

【32】 理想を実現する方法

ルー・タイスのコーチング全体に通底していることをお伝えします。 ルー・タイスの方法論は、ゴール設定と、「自分はそのゴールを実現できる人間だ」というエフィカシーをあげることに集約されます。 これは、設定したゴールを実現したときの自分自身の姿や、そのときの自分が見ているはずの世界への臨場感を高めていくということです。 私たちの創造的無意識は、無意識の中で臨場感の高い世界を維持しようとします。 もし、目の前の現状と、無意識が「真実」だと思っている世界が違うときは、現状を無意識が

【44】 ゴールを設定し、意図的に秩序を壊す

私たちのマインドは、秩序を求め、維持しようとします。 マインドにとっての秩序とは、無意識にあるリアリティ、自己イメージと、実際の世界や自分の姿が一致していることです。 ゴールを設定していないときには、目の前の世界は無意識にあるリアリティと一致しており、秩序が維持されています。 現状の外にゴールを設定することは、マインドの中のイメージと目の前の世界との間に矛盾を生じさせ、マインドの秩序を意図的に壊すことを意味しています。 リアリティと目の前の世界が一致していなければ、認知的不

【48】 アファメーションの作り方と実践法

前回の記事では、イメージ(映像)を使ってゴールの世界の臨場感をあげる方法としてビジュアリゼーションを紹介しました。 今回は、言葉を使ってゴールの世界の臨場感をあげる方法としてアファメーション(affirmation)を紹介します。 アファメーションの作り方アファメーションは、現状の外のゴールを実現したときの自己イメージを、言葉を用いて無意識に刷り込んでいくプロセスです。 まず、設定したゴールを紙に書き出します。その際に、「一人称」「現在(進行)形」で、自分はすでにゴール

【49】 アファメーションの11のルール

アファメーションは、ルー・タイスの方法論のなかでも、最も中核的なものです。 実際、とても強力でありながら安全で再現性のある方法です。 前回の記事では、アファメーションの作り方と実践の仕方について紹介しました。 簡単に要約しておくと、まずゴールを実現したときの自分の姿を「一人称」「現在進行形」で書き出します。 そして、そのアファメーションを読み、内容をイメージし、その時に生じた感情を体感することで、ゴールの世界の自己イメージの臨場感を上げる、というものでした。 今回は、アファ

【50】 アファメーションとセルフトーク

アファメーションは、ゴールを達成した世界の自己イメージの臨場感をあげる技術です。 自己イメージがコンフォート・ゾーンを決めるため、アファメーションはゴールのコンフォート・ゾーンの臨場感をあげる技術とも言えます。 アファメーションによって、ゴールの自己イメージ=コンフォート・ゾーンの臨場感が高くなることで、コンフォート・ゾーンがゴールの世界に移動し、創造的無意識の働きで無理なくゴールを実現していくことができます。 アファメーションは言葉、映像、感情の思考の3つの軸に基づい