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【次世代人材の育成8️⃣】 未来思考でビジネスを切り開く


人は目的・目標に向かって進んでいく

人は毎日生きていく中で、ただ闇雲にランダムに動き回るということはありません。意識しているしていないに関わらず、必ず何らかの目標に向かって進んでいます。

この目的を持って目標に向かって進んでいく性質を「テレオロジカル(目的的思考)といいます。

目標というのは、基本的には自分で設定するものです。他人が設定した目標でも、それを受け入れていれば自分の目標です。無意識に目標を設定していることもあるでしょう。いずれにせよそうやって、未来に達成されるものとして設定した目標があって、それに向かって進んでいきます。

仕掛けた未来がやって来る

私はこの目標設定というのが、未来に仕掛けをしておくとその未来がこちらに向かってやって来るという感じがします。

未来が現在にやって来る。

普通、時間は過去から現在、現在から未来へ流れていると言われます。でも、コーチングでは今仕掛けた未来がやがて現在にやって来て、現在に起こったことはもう二度とやって来ることはなく遠ざかるだけと捉えます。

だから、過去は一切関係ありません。過去にどんなことがあっても、今どんな自分であっても、未来に対しては一切関係ありません。

未来に対して今、何を仕掛けておくかが重要なのです。

このように未来から現在に時間が流れていると捉えて思考することを「未来思考」というのですが、当然ゴール設定はこの「未来思考」で行います。

ビジネスでこそ必要な「未来思考」

さて、「未来思考」でビジネスが出来ているでしょうか?

いま、大きく変化しつつある世界に対応するために次世代人材を育成しなければならないということでした。すでに前例主義では対応できなくなっているから、自分たちも変わらなければならないということでした。

もしそのことに同意するなら、「未来思考」でしかあり得ません。そして、とにかく自分たちのビジネスの未来にゴールを設定してみましょう。

社員のうち誰もやり方が分からなくても、予算が足らなくても、社内にお金もその他のリソースも何もなくても、まずは現状の外側にゴールを設定しましょう。心配しなくても、やり方やリソースは後できっと見つかります。

過去は一切関係ない。未来に仕掛けていく。

でも、今すぐ対処すべき問題に対しては現状を見て個別的、具体的に対応していくというのは変わりません。過去をバッサリと断ち切ってしまうということではもありません。現状の外側のゴールを持ち、そのゴールを達成した未来を基準にしてマインドを動かしているところが重要なのです。

日本の停滞は、あまりにも過去に向き過ぎているのが原因なのかも知れません。未来思考が基準となれば、その中で次世代人材は十二分に力を発揮できるでしょう。

(『次世代人材の育成9️⃣』↓ につづく)

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