「自分らしさ」はいつもの自分?それとも、あなたのポテンシャル?
あなたが「自分らしさ」と言う時、その言葉はあなたのポテンシャルを十分に表しているだろうか?
普段の会話で使われる場合は、ポテンシャルよりも「いつもの自分」というニュアンスが強く反映されていると思う。
今までの自分。
いつもの平穏な場所で安心して生きている自分。
要するに、いまのコンフォートゾーンの中にいる自分のことだ。
生まれてから成長していく過程で主体的に形作っていった「自分らしさ」であればまだ良いのだが、どうもそうではないらしい。
人は生まれる前のお腹の中にいる時から、外の世界の音を聞いている。
「やさしい子に育ってくれたらいいな」
「元気いっぱいの子どもであってほしい」
「将来はいい大学に行って、いい就職先に勤めて欲しい」
こんな会話を少しは聞いているだろう。
もちろん生まれてからも、家族や周りの人の会話を聞いている。
「〇〇君は、賢いね」
「〇〇ちゃんは素直で、とてもやさしい子だね」
外に出れば、保育士さんや幼稚園の先生、小中高の学校の先生、塾の先生、友だちや近所のおじさんおばさんなどからも、あなたの性格や特徴について耳にすることがあるだろう。
そして、言われただけなら影響はないが、あなたが、「そうなんだ」「私って、そうだよね」と受け入れると、あなたの自己イメージになっていく。
だから、「自分らしさ」と言うのは、あなたの可能性を十分に反映したものではない。単にあなたに対する他人の評価をあなたが受け入れた結果、出来上がったものだ。
でも、別の形で「自分らしさ」を作っていくこともできる。
「自分らしさ」の基準を未来に置くのだ。
心からやりたいと思うことを見つけて、それを実現している未来の自分が「自分らしい」のだ。
ちょっと違和感を感じるだろうか?「自分らしい」のに、今じゃなくて、未来のこと?
今のあなたとはすっかり変わってしまっているかも知れないけれど、「自分らしい」未来のあなた。
その方がワクワクしませんか?
すると「自分らしさ」を見つける方法が変わります。
自分の中に「自分らしさ」を探しに行くのではなく、未来のなりたい自分を想像してマインドで構築していくのです。
もちろん今の自分を確認するのに内省してみるのは良いですが、そこでぐるぐると、あれやこれやと考えるのではなくて、未来に目を向けましょう。
そうやって、未来のなりたい自分をどんどん具体的にイメージしていけば、今のコンフォートゾーンから抜け出して、きっと違った世界が見えてくると思います。
その時、今とはまったく違う「自分らしさ」を持ったあなたに成長し始めているでしょう。
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