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マネージャーのみなさん、面談は上手にできていますか?

東京では桜がもうずいぶん咲いているようだが、私が住む神戸ではまだ場所によりちらほら咲いているくらいだ。

もうすぐ4月である。

3月決算の会社では各部署で、この1年間の成果に対する評価や来期の目標について、そろそろ面談が始まっているかもしれない。

私も会社員だった時には、部下との面談を数多く実施して来た。もちろん日常的にも会話はしていたが、改まって「成果」という重要な尺度を中心に話す場なので、普段とは違う緊張感を持って臨んだものだ。

最近はそういう評価のための面談以外に、定期的に上司と部下で面談を行うところも多い。いわゆる、1on1というものだ。1on1は上司と部下の間だけではなく、先輩と後輩、上司ではないチームのリーダーとメンバーの間でも行われる。

いずれにせよ企業の場合であれば、業績を上げるのが究極の目標なので、面談はそのために一人ひとりのパフォーマンスを上げていくように機能することが期待される。

そして面談は受ける人の状態に応じて、悩みに寄り添うカウンセリング的な手法が良い場合もあれば、具体的にやるべきことを示すティーチングが良い場合もあるだろう。また、高い目標に向かっていく人を支えるにはコーチングが良いだろう。

特にコーチングは、現在地を確認する、行き先を確認する、気づきを与える、やる気にさせる、必要なリソースを探索させるといったテーマにはとても有効だ。

ここで少し、企業のマネージャーとメンバーの間の面談について考えてみよう。

面談する際には個々のメンバーの状態に応じるのが基本だから、マネージャーは普段からメンバーを観察したり小まめにヒアリングするなどして、メンバーの状態と課題をよく知っておくことが大切だ。

それと同時に、企業全体の要請から来る所属部署の課題についても、マネージャーは十分に把握しておく必要があるだろう。例えば、どうすれば少ない人数でもっと効率よく部署を運営することができるか、部署として強化しなければならない領域はどこか、などである。

そして、面談の際にはメンバー自身の課題解決のためだけではなく、所属部署の課題解決のためにメンバーにどのような新しいチャレンジに取り組んでもらう必要があるか、などについても話さなければならない。もちろん、メンバーが前向きに取り組めるチャレンジになっていなければ成功は覚束ないので、メンバーの個別事情を踏まえた上で、着地点を見つけていく作業が必要だ。

こうしてみると、面談者であるマネージャーはかなり複雑な作業を、実際の面談の前後を含めて、やらなければならないことに気づくだろう。

みなさんは、上手に面談を実施できているだろうか?

コーチングでは、コーチがクライアントにマインドの使い方を教える。マインドの使い方を教えることによって、気づきを与えることができたり、やる気にさせたり出来るのである。

だから、マネージャーがコーチングを通じて正しいマインドの使い方を知っていれば、面談をより効果的に実施することができるだろう。

そういう意味では、これからのマネージャーにはコーチングが必須のスキルになると思う。

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