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利他を思えば外に出る 〜現状の外側のゴール設定〜

コーチングの仕事をするようになってから、クライアントと出会う機会を作るためにSNSでの情報発信を始めた。それと同時に、様々なお仕事をされている人たちの発信も何か参考になることはないかと意識して見るようになった。

例えばどんな仕事かと言うと、SNSらしく「SNS運用のお手伝い」や、子育てに関連して「子育て支援」や「学校以外の教育の場」、地方創生では「地方の中小企業支援」「観光施策支援」などだ。その他、少し変わったところでは「ドローンによる空撮」というのもあった。

個性豊かな人たちの情報発信の仕方はとても参考になっていて、取り入れているものもある。でも、今日書いてみたいのは別のことだ。

先に挙げた仕事の情報発信の中には、

「商品やサービスを通じて、世の中を良くしたい」
「課題の解決策を持っているので、ぜひ、使って欲しい」
「他社よりも自社の方がもっと上手く、コストは安くやれるはず」

というような、もちろんビジネスではあるけれど、その中にも「利他」の発想が含まれるものがある。そして、それがコーチングのゴールを上手に設定するコツにつながると思うのだ。

コーチングでは、必ずゴール設定というプロセスがあり、そのゴールは現状の外側に設定する。

「現状」というのは、今どっぷり浸かった世界のことで、不満もあるかも知れないが、結構、居心地が良かったりもする。慣れ親しんだ場所であり、次の瞬間が概ね予測ができそうな空間だ。

すると、「現状の外側」というのは何だろう?ちょっと想像するのが難しいはずだ。そして、あまり簡単には行ってみたいと思わないだろう。

現状の外側は、自分自身が大きく変わらないと見れない、感じられない世界。

でも逆に自分が大きく変わらないと行くことができない世界なら、今の自分からは考えつかないような凄いことを達成できる世界でもあるはず。

コーチングを受けに来る人は、「自分を大きく変えたい」「圧倒的なパフォーマンスを発揮したい」「事業を大きく成長させたい」「自分がどこまでやれるか試してみたい」というように、現状を打破したいという気持ちの強い人が多い。

もし本当に現状を打破したいなら、それは現状の外側のゴールを目指すということ。

でも、普通、人は究極的な現状とも言える自分の事ばかり心配しているので、現状からなかなか抜けられない。自分というのは、今、物理的にそのように存在していて、呼吸や体温を一定に保ち、頭の中は変動幅の少ない常識で詰まっているのだから、まさに現状の塊である。

でも、体の方は物理的なものなのですぐに現状の外に出るというわけにはいかないが、頭を使う思考は、体と比べて変えるのは簡単だ。人間は、前頭葉が発達していて想像力が豊かだから、今まだ存在しないものも、頭の中にイメージして作り出すことが出来る。そうやって、進化して来た生き物だ。

今あなたが、次のような願望を持っているとしよう。

自分のためにたくさんお金を稼ぎたい
自分は幸せになりたい
自分のことを認めてほしい

もちろん、あなたはお金を稼いでもいいし、幸せになってもいい。結果的に人から認められることも否定はしない。

でも、それが人生のゴールになっているとしたら、すべて自分の事だけだから、現状の内側に留まっているということ。それでは結果的に、本来の潜在能力が発揮し切れずに終わってしまう。

では、どうすればいいのか?

自分のことだけ考えていたのでは現状の外側を見るのは難しいなら、自分以外の人たちのことを考えてゴールを探せば現状の外側へ出ていける。それも、出来るだけたくさんの人たちが含まれるゴールがいい。

結局、現状の外側にゴールを探し始めると、それは社会性のあるゴールになって来るのだ。

すでに社会性のあるゴールを持っている人も、さらに上を目指せば、きっともっと活躍できる場が見つかると思う。

現状の外側のゴールがなかなか見つからない場合は、ぜひ一度、自分以外の出来るだけ大勢の人のことを考えてゴールを探してみてほしい。

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