まずは自由に未来を描きましょう

今の社会は競争社会

学生であれ社会人であれ、私たちは毎日他者との競争に晒されています。そして、その競争に疲れている人がたくさんいます。

さらに、ほとんどの人は子どもの頃から競争するのが当たり前になっているので、今さら競争から逃れられるとは思っていないでしょう。

でも、そもそも人は何を競っているのでしょうか？

なぜ競争に疲れてしまうのか？

たとえば、学生は決められた学科の試験でより良い点数を取る競争をしています。ビジネスパーソンは会社の利益を増やすことに対する貢献度を競っています。

他にも競争する軸は色々あると思いますが、たいてい他者との優劣を決める基準は自分たちで決めていません。誰かが決めたフィールドで、誰かが決めたルールに従って競っているのです。

ルールは決まっていても多少の自由度はあるでしょう。ビジネスパーソンの場合なら会社が対応できる事業活動の範囲で利益を増やすためにやれる事は色々あります。とはいえ、貢献度を測るルールは会社にしっかり決められています。

要するに、あらかじめ決められた場とルールが与えられて、その中で自分が望まない競争で優劣がつけられるのが苦しくなってくる原因の一つだと思います。

競争から離れるには？

そのような競争をずっと続けていたら心身が持ちません。競争から距離を置きたくなるのは当然です。

では、これだけ競争が蔓延した社会で競争から離れるにはどうすればいいでしょうか？

収入を得るという金銭に関わる仕事においては競争から離れるのは難しいのが現実です。

でも、仕事に関係のない、例えば、趣味や社会貢献、それに生涯学習などの分野でやりたいことをやりたいだけやれる場所が見つかれば、競争から離れるコツを学べるかも知れません。

やりたい事が見つからない！

ところが、ここで立ち止まってしまう人がいるのです。

あまりにも長く誰かに決められた「枠」の中に居たので、やりたいことが分からなくなったり、見つけられなくなっている人がいるのです。そういう人は「やりたいことを見つけましょう」と言われても、航海で例えるなら海図もコンパスもなく大海原に放り出されたように、自分ではどこに向かえば良いのかなかなか決められないのです。

信念が邪魔をする

でも、やりたい事がまったく何も思い付かないわけではないのだと思います。ふっと頭に何か浮かんではいるのだけれど、行動に移そうと少し具体的に考えていく時に、これまでに身につけた信念が邪魔をするのです。

たとえば、あなたもこんな考えが浮かんだことはないでしょうか？

「それって、無理じゃないか？」
「自分に向いていないかも」
「たいして、面白くないかも」
「お金がかかりすぎる」
「ちょっと友だちにいうのは恥ずかしい」

などと、やれる自信もない上に、他人からの評価も気になってしまうのです。

「自分」とは何？

そもそもその自信を持てない「自分」、そういう価値基準を持っている「自分」とは何なのでしょうか？

たいてい自分を改めて理解しようとする時は、ひとりで内省したり、もしくは、親しい人に「私はどういう人間ですか」という類の質問に答えてもらったりするでしょう。

でも、私はどちらの方法もあまりお勧めしません。

内省では可能性は分からない

まず、自分を内省してみることから考えてみましょう。

人は生まれてからずっと、周囲の人から自分に対する評価を聞いて育っていきます。子どもの頃は親や権威のある大人たちの言うことに盲従しがちなので、「あなたは、〇〇ね」と言われると、「私は、〇〇なんだ」と素直に受け入れがちです。もちろん自分でいろいろ体験しながら自分について知ることもありますが、圧倒的に他者からの評価の影響が大きいわけです。

そのように他者からの評価を受け入れることで形成された自己イメージはあなたを正確に表しているでしょうか？

他者が評価するのは過去のあなた

親しい人に自分のことを尋ねた場合も、内省するのと大して違いはありません。あなたがこれまでにして来た過去の振る舞いや、成功や失敗を見て判断しているだけだからです。昨日までのあなたを評価しているだけと言えるでしょう。

要するに、あなたが未来にどうなって行くかは誰も何も語っていないのです。昨日までのあなたがそのまま明日も続いていくと勝手に想定しているのです。

現在の思考が未来をつくる

実際には、あなたは変われるし、成長していきます。「自分」というのは固定的なものではなく、あやふやな存在です。変幻自在で可能性に満ちた存在です。しかも、過去とは関係なく、大きく変貌を遂げることが可能です。

そう言われても、自分にそんな可能性があるとは思えないという人がいます。

でも、よく考えてみてください。あなたは自分のマインド（脳と心）をフルに使えていると断言できるでしょうか？もしくは、マインドを効果的に使えているでしょうか？

今のあなたがマインドをより良く使うだけで、これまでとは桁違いのアウトプットを生み出すことが出来るのです。

信念が変われば、人が変わる

結局、人は自分の可能性ではなく、「自分はこういう人間だ」という信念に合わせて生きているのです。信念に合わせて行動し、それに見合った結果を出しているのです。

だからその信念を変えてしまえば、もっと違った自分になることができます。

そして、信念を変えるには、まず自由に自分の未来を思い描くことから始めましょう。