見出し画像

いつもポジティブなセルフトークを

いま私が住んでいる街にはたくさんカフェがあって、普段からよくそこで資料作りをしたり、読書をしたりしています。特に集中して取り組みたい時には、できるだけ落ち着いていて、テーブルもゆったりと使えるようなカフェを選んでいます。


自分に語りかけている言葉、セルフトーク

そして、資料作りをしている時は、「ここの文字はもう少し大きなフォントの方がいいな」「文字数が多すぎるかな」などと頭の中でつぶやいています。

本を読んでいる時も、「もしかして、こいつが犯人なのか?」などとストーリー展開について頭の中で話している自分に気付いたりします。

あなたもきっとこんな風に日常的に自分自身に語りかけているでしょう。これをセルフトークといいます。

セルフトークはネガティブな内容になりがち

セルフトークには、いま現在進行中の出来事に対してつぶやいているものの他に、過去の出来事に関連したセルフトークもあります。人は失敗して恥ずかしい思いをした経験や危険な目にあって怖い思いをした事などのネガティブな感情を伴った出来事を記憶しがちです。だから、セルフトークもネガティブな内容のものが多くなります。

ちなみに、失敗や危険に関する経験をよく覚えているのは、同じような状況に遭遇した時に回避行動を取りやすくなるという、人間が進化の過程で身に付けた機能なのでしょう。

過去を追体験してしまうセルフトーク

では、セルフトークをすると次に何が起こるのでしょうか?

人は言葉を発すると、その言葉に対して人それぞれが持っているイメージを想起します。そして、そのイメージは過去の記憶から引っ張り出して来ているので、イメージと一緒に記憶されている感情もほぼ同時に湧き出してきます。このプロセスを単純化すると、言葉→映像→感情です。

すなわち、ふと口に出したセルフトークで使った言葉によって、その言葉に関連づけられたネガティブな映像と感情がセットになって瞬間的に湧き出て来てしまうという事です。

あなたにも非常に嫌な感情を伴った体験の記憶が一つやふたつはあるでしょう。小学校の体育の時間に、クラスメートの前で一人だけ鉄棒の逆上がりが出来なかった時の記憶や、入社して間もない頃に重要な顧客の前でプレゼンして大失敗に終わった経験の記憶などです。

「あの時、〇〇していれば良かった」などと言葉に出すと、過去の鮮明な映像が思い浮かんで、改めて後悔したりするものです。忘れたいほど嫌な出来事だったのだから一度経験するだけでもう十分なのに、言葉に出した結果、追体験してしまうのです。

自己イメージがつくられる

話はここで終わりません。

人は一日に4万回〜5万回のセルフトークをしていると言います。そして、先ほど人はネガティブな事を記憶しやすく、その結果、ネガティブな内容のセルフトークをしている場合が多いと言いました。

そうやって、自分の欠点や不得意な事、過去の失敗や他人から指摘された事などについて何度もセルフトークしていると、やがてその内容を自己イメージに取り込んでしまうのです。

自分を過小評価している

ところで、自己イメージというのはあくまでもイメージなので、実際のあなたの実力を表しているわけではありません。他人から得た何らかの尺度で自分を評価して、その評価を受け入れた結果を投影したイメージに過ぎません。

けれども、もし普段からネガティブなセルフトークを続けているなら、セルフトークで語った内容を自己イメージに取り込んでしまった結果、自分の価値や能力を過小評価しがちになるということです。

これはとても恐ろしい事だと思いませんか?なぜなら、自分自身に語る言葉が、自分の能力を制限しているのですから。

いつもポジティブなセルフトークを

だから、普段から何気なく自分に語りかけているセルフトークには十分に注意しなければなりません。

ネガティブなことは出来るだけ言わないようにして、常にポジティブな言葉を使いましょう。もし失敗したり上手く行かなかった時は、「私らしくない。次は〇〇しよう」と言えばいいのです。



★オンラインセミナー開催のお知らせ★

2/29(木)の20時〜21時30分まで、「生成AIなんかに負けない!圧倒的なヒューマン・スキルを磨く」と題し、無料のオンラインセミナーを開催します。(2/16開催のセミナーと同じ内容です。)

今回は、東京大学で人とAIとの関係性について研究している田中大さん(プロ・コーチでもあります)と一緒に開催します。

開催前日の28日(水)23時申込み締め切りですので、ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

詳しくは、↓ の記事をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?