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未経験の僕が仕事を辞めて学習塾を開校する話その15―スタートダッシュに失敗した


そんなわけで結局僕は5月25日開校,6月1日スタートというまったく理にかなっていない開校スケジュールになってしまいます。

なので,もちろんスタートダッシュには失敗しました。


フランチャイズによっては,このスタートダッシュのお手伝いをキャッチコピーにしているところもあります。
オープンの際の入塾説明会に最低○○人呼び込みを保証とか
最初のビラ配りに人員派遣してくれたりとか

最初の塾生の確保は,死活問題にもなりかねませんから,しっかりやらなきゃいけません。もちろんここでしっかりと集客することができれば黒字スタートということも夢ではありません。WEB作成とチラシ配付のタイミングは,間違わないようにスケジューリングする必要があります。



僕の場合前述したとおり開校のタイミングが最悪。
WEBの完成も当初より1ヶ月以上遅れ。
チラシの配付も想定より1ヶ月遅れ。

WEB作成を業者に任せる場合,納期だけはしっかりと最初に話をしておいてください。店舗の内装工事などがある場合は,工事中の時から看板なりを置くことで,「ココには何ができるんだろうか?あぁ学習塾ができるんだ。」というような興味を誘っておいてください。工事そのものが宣伝になります。


もちろん開校日には塾生ゼロでした。

プレオープンとか,説明会とか体験会のようなイベントをうたなかったというのもあるかもしれません。ひっそりと始めて,ひっそりと今も続けています。


最初は「ココに塾できたよー。」というアピールをするためにも,大き目の説明会&体験会はやったほうがよいでしょう。

もちろんこのあたりも塾長の趣味によりますが,スタートダッシュの成功をすなわち”新規顧客獲得目標”の達成とみるのであれば,やれることは全部やるべきですね。




さて,スタートダッシュに失敗はしましたが,とは言えそこに学習塾があることが知られていけば少しずつ問い合わせは増えてきます。通りがかりに看板が出ていたのをみて,その場で電話してくれるお母さんもいました。

チラシを配ったそのタイミングではなくて,しばらくしてチラシを想い出して電話しましたと言ってくださるお母さんもいました。

めっちゃ遠いところから週1回通ってくれるお子さんもいました。

中学生向けのカリキュラムとしてつくったものなのに,小学生のうちから受けさせたいと言ってくれるお母さんもいました。



自分が頭に描いていた
広告 ⇒ 無料体験 ⇒ 入塾

のようなスタンダードな流れではなく,イレギュラーなケースは山ほどあってビックリしました。いいえ,イレギュラーだと思ったのは,単に自分が想像していたスタンダードが現実にはスタンダードではなかったということです。

チラシを配付しても
10000部配付すれば,0件~2件ほどの反応しかありません。

しかし,ひとり生徒が入ると,その生徒さんのお父さんお母さんが新しい生徒を連れてきてくれます。

学習塾において口コミ最強と言われる理由がよくわかりました。
(これは正直,いろんな塾長さんが言ってますから,正しいスタンダードです)



何がどんなキッカケになって新規顧客を連れてきてくれるかわかりません。

したがって,自分が行ったことと,結果がどのように繋がっているのかはこれからの広告戦略においてとっても重要な指標となりますから,最低限

問い合わせのあった日
キッカケになった媒体
問い合わせの内容
その後入塾につながったかどうか

と,あわせて「いつどんな広告をしたか」をしっかりとメモして,データ化しておきましょう。


効果が高いもの,低いものは,地域によっても異なりますので,これやれば絶対成功するという打ち出の小槌みたいな方法はありません。地道なデータ取りは本当に重要です。些末なことでもいいので,しっかりとメモをしておきましょう。

思い付き,アトランダムな広告行為はお金の無駄遣いです。目的をはっきりさせて計画,実行し,あとで振り返りをしてください。


最初の集客に失敗すると,赤字経営が続くのでドキドキしっぱなしです。お金が日々減っていくのを見ながら,特にやることもなく,打つ手もなく,ただ死を待つのみ!みたいな気持ちになります。

しかし,行動する者が最後には勝ちます。
諦めずに,やれることをひとつずつやっていくのです。
学習塾の場合,基本的に積み上げ式に売り上げはあがっていきますから,月に1人でも2人でも入塾してくれれば,右肩上がりに売り上げアップです。コツコツ積み上げていくのも大切ですね。


入塾してくれた生徒たちに全力を注ぐのはもちろんのこと。
新規顧客獲得のための工夫を絶え間なくしていくことが大事です。

実績を作りつつ,継続していけば,自ずと道は開けますよ。

サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。